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冬の沖縄旅行記 2日目

2021.05.31 Monday

だいぶ間が開いてしまいましたが、冬の沖縄旅行記 1日目の続きです。

1月16日、この日は今回の旅のメインでもある美ら海水族館へと足を運びます。


乗車する那覇バスターミナルは旭橋にありますので、ゆいレールで2駅隣りの旭橋へと向かいます。
朝9時36分にホテルを出ました。


美栄橋駅から撮影。遠くにタワマンが見えます。
住んでるのは本土からの移住者でしょうか。

旭橋でバスに乗り込み、美ら海水族館への長い旅が始まります。
普段夜行バスは年間10往復以上とかなり高頻度に利用しますが、昼間の高速バスはめったに利用しないのでとても新鮮でした。
バスからの景色を眺めてるだけでいくつものおもしろい発見がありました。


那覇はタワマンが立ってるほどの都会ですが、沖縄の大部分の土地は本土と同じく田舎です。
バスが沖縄唯一の高速道路である沖縄自動車道に入るとあっという間に田舎の景色に変わりました。

しかし本土とは少し様子が違います。
本土は比較的険しい山が多いですが、沖縄はこの写真のように山がなだらかで平坦です。
これは地質活動があまり活発ではなく浸食が優位な状態であるからと考えられます。

沖縄諸島はフィリピン海プレートの沈み込む場所にあり、かつては活発な隆起や火山活動があったのでしょう。
しかしある時プレート同士の力関係が変わったことにより沖縄の火山は鳴りを潜め、本土や小笠原諸島がその分活発になったようです。
地質活動による災害がないのはいいことですが、台風には毎年見舞われるため遠い未来に沖縄は浸食されてなくなってしまうかと思うと少し寂しいです。

また、バスの車窓からは時々米軍の車両をお目にかかることができました。
もっとも米軍車両は東京の横田基地近くで見慣れてますのでさして珍しいものではありません。
しかし沖縄にあって東京にはないものがあります。それは米軍基地反対運動です。

今までテレビやネットでしか見たことのない米軍反対の看板や垂れ幕を途中で何度も見かけました。
米軍反対の看板は横田基地周辺で探しても決して見つからないものです。なぜ沖縄ではこれだけ米軍が嫌われてるのか不思議に思いました。
その理由は帰りに明らかになります。

・・・


バスの中で沖縄音楽を聞いたり沖縄の歴史や人々の生活について思いを馳せてるうちに沖縄海洋博記念公園に到着しました。


普段自撮りする趣味はないのですが、たまたま近くに居合わせた人が写真撮影を持ちかけてくれましたので写真を撮ってもらいました。




海の生物をモチーフにしたオブジェがありました。
1月とは思えないぐらい花がきれいに咲いてます。


向こうに見えるのは伊江島です。
島の真ん中に乳首のように山がありますが、沖縄本島の地形と同じく全体的に扁平です。

ここから水族館の中に入っていきます。




水槽の魚の写真を取るのは結構難しく、デジカメで撮影するとなぜか青みがかかってしまうことに気づきました。
そこそこ高性能なデジカメを持ってきましたが、なぜかスマホのほうがきれいに撮れるようです。
この3枚の写真を含めて水族館ではスマホのカメラで撮影することにしました。


スイミーのモデルとなった魚でしょうか。
赤い魚に混ざって黒い魚がいないか探しましたがいないようです。


みんな大好きチンアナゴ。


美ら海水族館のシンボルのジンベエザメ。とても巨大です。
海水浴や釣りをしてる時に会ったら絶望しそうですが、攻撃性は低く人を襲うことはほとんどないとのこと。
サメでありながらサメらしい凶暴さがないことがジンベエザメが愛されてる理由でしょうか。


エイの赤ちゃんの骨。可愛いく見えたので思わず写真を撮りましたが、骨になってるということは死んでるということなのでこの形は死の直前の体勢なのでしょう。
それがどういう状況だったか想像すると可愛いと言ってしまうのは罪なことのように思えてしまいます。


上から差し込む光が幻想的で、魚たちがまるで空を飛んでるみたいです。


沖縄に熱水噴出孔があるということは火山活動は完全に止まっておらず今でも静かに続いてるようです。


ステイホームのプロだって(笑)

展示エリアの先にはお土産屋さんがあり、お土産を買って外に出ました。


ウミガメ。人馴れしてるのか人懐っこかったです。




何度見ても飽きない美しい景色です。


ハイビスカスが咲いてました。

水族館の次は海洋文化館に入りました。
海洋文化館のメインはプラネタリウムですが、チケットを買ってから上映までまだ時間があったのでたまたまイベントでやってた1階のダンボール迷路に入ってみました。
すぐ出れるだろうと思ってたらところがどっこい、なかなかゴールにたどり着けません。
上映に遅れると入れなくなるのですごく焦りましたが、結局20分ぐらいで出てこれました。

時間が余ったので海洋文化館の展示エリアを先に見ることにしました。


昔の人が航海に使った船。
写真だとまるでわらで出来てるように見えますが、実物は結構しっかり作られています。
当時の人にとって航海は現代人が宇宙に行くようなもので危険に満ちたものであったに違いありません。
昔の船が展示されてるコーナーにとてもロマンを感じる解説文があったので写真を撮っておけばよかったです。
次来た時は忘れず撮影しようっと。

さて、時間が来たのでプラネタリウムに入りました。
ネタバレは避けますが、安い割にはとてもよかったです。
皆さんも美ら海水族館に来た時はぜひ海洋文化館のプラネタリウムに立ち寄りましょう。

水族館、お土産選び、散策、ロマンに耽る、プラネタリウム、あっという間に時間が過ぎていい時間になってきたので、そろそろ那覇に戻るためバス停へと向かいました。


虹が出てます。



写真を見てお察しだと思いますが、バスを待ってる間にちょうどいいタイミングで天気が崩れてきました。
1日目の暑さに懲りて薄着で来たのでちょっと肌寒かったです。

・・・

帰りのバスは途中で渋滞に巻き込まれました。
バスの中で沖縄の渋滞についてネットで調べてみたところ、鉄道がゆいレールしかない沖縄は車社会なので渋滞が日常的に起こっているようです。
渋滞が起こるなら道路を太くしたり増やせばいいではないかと思いますが、それができない事情が沖縄にはあります。

それは…米軍基地です。
沖縄の土地のかなりの部分が米軍基地として使われており、しかも平坦な場所に基地が作られるので街が基地で分断されてるような場所があちこちにあります。
直線距離では近い場所でも間に基地があると迂回しなければならず、迂回する経路に交通が集中するため渋滞が発生しやすくなります。
どうやらこれが沖縄で米軍基地が嫌われてる大きな理由でもあるようです。

・・・

那覇に戻り、1日目に行ったうみちゅららにもう一度向かいました。
美ら海水族館でもお土産を買いましたが、バスの中で友達からお土産のリクエストがあったからです。

お土産を買ったら次は夕飯です。
2日目は飛梅 久茂地店で食べることにしました。




今回も食べ放題なので昼の分まで食べました。

このお店は飲み屋です。
コロナになったら嫌なので飲み屋じゃない店を帰りのバスで一生懸命探してましたが、ゆいレール沿線にあって値段も手頃な店が昨日の店以外になかったので仕方なく飲み屋に入りました。
しかしそれは結果的に良かったです。
ガラガラでコロナがうつるような状況とはほど遠く、コロナ対策もそれなりにされてたので次回来たときもここで食べようと思います。

・・・

2日目は行きたかった美ら海水族館にも行けてとても良い日になりました。


本日の移動。

日本地図で見る沖縄は小さく見えますが、実際の沖縄は想像以上に大きくて移動にも結構時間がかかることを実感しました。
また、レンタカーを利用しなくても沖縄旅行は十分に楽しめることもわかりました。

沖縄旅行の計画を立ててた頃、「運転できないのに沖縄旅行?」とか言ってくる人がいましたが、ここで断言します。

運転しなくても沖縄旅行は楽しめます!

むしろ沖縄の渋滞を知らない人がレンタカーで美ら海水族館に行こうとすると大変なことになりそうです。
場合によっては渋滞のせいで帰りの飛行機に遅れるとか、そういうこともありえます。
その点バスの運転手はプロですから、渋滞とうまく付き合って遅れを最小限にする術を持ってることでしょう。
土地勘のない場所で乗り慣れてない車を運転する度胸は私にはないです。

3日目に続く。

冬の沖縄旅行記 1日目

2021.03.31 Wednesday

3月24日で東京に引越して丸6年を迎えました。
6年前は自転車に乗って東京に来て物件探しをしましたが、あれからもう6年になるのです。
上京4年記念で行った高尾山でさえ2年前の話かと思うと、時間の流れは本当にあっという間だなと感じさせられます。

そういえば去年の今頃に上京5年記念と称して日暮里の宗林寺に行きましたが、それも結局記事にできてません。
宗林家と宗林寺に直接の関係はなかったのでそれ単体では記事にしない予定ですが、綺麗な桜の写真が撮れたので、今後松阪に行って宗林家を詮索するネタを記事にした時に掲載しようと思います。

・・・

それではネタが古くならないうちに本題に入ります。
今年の1月に生まれてはじめて沖縄へ行ってまいりました。一人旅です。

なぜ沖縄に行こうと思ったのか、それは航空券がとても安かったからです。なんと行き帰りともに1万円でお釣りが来るような値段で取れました。
昨年10月に福山に行った時と同じように帰りは実家に寄りたかったので、行きは羽田発那覇行き、帰りは那覇発関西行きの航空券を取りました。
1月15日から17日の2泊3日の旅です。

・・・

もともと15日の午後に飛行機に乗る予定でしたが、それが欠便になってしまったため早朝の便に変更になりました。
自宅から羽田空港は距離があり、寝坊すると一発で詰むので前日の夜のうちに空港の近くで泊まることにしました。
幸いにも友人の車で羽田空港の近くまで連れて行ってもらい、車内泊をした後に余裕を持って早朝の便に乗り込むことができました。
あまりにも時間が早かったのでまともな店が開いておらず、朝食はお菓子や弁当を買って機内で食べることにしました。


福山の時と同じく右の窓側の席を取りました。前回はJALでしたが、今回はスカイマークなので主翼にハートマークがついてます。


右は言わずと知れた富士山。左に見えるのは南アルプスこと赤石山脈。


赤石山脈にさらに近づいたタイミングで撮影。この中に富士山の次に標高が高い北岳や、赤石山脈の名前の由来となった赤石岳が含まれますので拡大してよく観察してみてください。

ここから機は南西に針路を変えて太平洋の上を飛び続けることになりますが、ちょうどこのタイミングで客室乗務員が来て空いてる席を案内してくれました。
その時に左側の席に変わりました。


静岡の御前崎あたりで太平洋に出て、ここから到着までほぼ同じ景色が続きました。
残りの時間は一旦景色から離れてパソコンで作業をしたり食べながら過ごすことにしました。


飛行機に揺られること3時間、ついに着陸です。沖縄のエメラルドグリーンの海がすぐ下に見えます。


那覇空港に到着しました。綺麗な魚たちが出迎えてくれました。


空港のすぐ近くに南国を感じさせる森があります。つい3時間ちょっと前は東京にいたことが信じられないですが、それを見て南国に来たんだなぁと思いました。

ところで沖縄旅行はレンタカーを借りるのが王道のようです。しかし私はゴールド免許(意味深)ですのでレンタカーは借りず公共交通機関と徒歩で移動します。


よく「沖縄には鉄道がない」と言われますがそれは嘘です。ゆいレールがあります。あれ、モノレールは鉄道に入りましたっけ???
それはともかくこれから3日間、このゆいレールをメインで使って那覇市内を散策しますので、ゆいレールの2日フリー乗車券を購入しました。



沖縄に到着して最初に向かう目的地は瀬長島です。
瀬長島は那覇空港のすぐ横に位置し、最寄り駅は隣の赤嶺駅ですので1駅だけゆいレールに乗ります。


赤嶺駅は日本最南端の駅なんですね。自撮り趣味はないので空っぽの状態で記念撮影。

さて、空港の横の島なので歩いてすぐ着くかと思いきや案外距離があり、3キロは歩きました。
1月だというのにぽかぽかと暖かく、歩いてると暑くなってきたので上着を脱ぎました。
今朝の東京がとても寒かったのがまるで嘘のようです。


エメラルドグリーンの海は見ていて飽きません。


瀬長島に到着しました。



瀬長島のウミカジテラスにあるGallirallus (ガルリラルルス)というお店に入りました。
ビー玉のような寒天の中に本物のお花が入ってます。
美しい沖縄の海をバックに写真に収めると絵になりますね。



これが1月の景色に見えますか?


瀬長島の山のほうはこんな感じ。
右奥にはホテルがあり、左がさっき行ったウミカジテラスです。

アロハシャツを売ってる店があったので買おうと思いましたが、高かったのと露出の高い服装は蚊に刺されそうなのでやめました。
暖かいということはつまり1月でも蚊がいるということです。

瀬長島をあとにして、来た道をそのまま戻って赤嶺駅へと向かいます。
2日目は美ら海水族館に行きますのでバス券を買いに行く必要がありますが、荷物が多いので一旦ホテルに行って荷物を置くことにしました。

もともとネカフェに泊まろうと思ってましたが、旅に出る前に好きな人(最高のクリスマスから1年を参照)がちゃんとしたホテルに泊まることを勧めてくれました。
GoToは使えませんでしたが、それでも非常にコスパの良いホテルを見つけましたので皆様にも紹介します。


グリーンリッチホテル那覇は通常の部屋と男性専用のキャビンルームの2種類があり、私はもちろんキャビンルームのほうに泊まりました。
キャビンルームとはカプセルホテルのようなもので小さな部屋が2段構成でたくさん並んでいます。

GoToなしでも1泊2000円で泊まれましたので、男性の皆様には是非おすすめです。



最寄り駅はゆいレールの美栄橋駅です。
駅からは徒歩8分と少し離れてますが、街歩きを楽しめる人には全然苦にならない距離です。


歩道橋から見た那覇の街並み。


県庁前駅からの眺め。なんとなくさいたま市の浦和駅周辺と雰囲気が似てるような気がしますが、気のせいでしょうか。


程よい都会度です。

那覇バスターミナルに行って美ら海水族館に行くバス券を買いました。
往復のバス券を2900円で買うことができました。
窓口の人の話し方がとても特徴的だったので、外国の方か聞いてみたところウチナーンチュ(沖縄人)でした。
そして私が関西出身者であることが一発でバレました(笑)



有名な国際通りを歩きます。
国際通りはすごいとかやばいとかよく聞きますが、実際に行ってみるとよくある地方都市のメインストリートです。

国際通り沿いにある「沖縄美ら海水族館アンテナショップ "うみちゅらら"」でお土産を買いました。
お店に入ったときに女性店員がお菓子をいろいろ試食させてくれたので、それを参考にお土産を選びました。
とりあえずちんすこうは外せませんね。
買いたいお土産はたくさんありましたが、明日美ら海水族館に行くので程々にします。

・・・

午前中に沖縄に上陸しましたが、あっという間に時間が過ぎてあたりは暗くなってきました。
よく考えると昼食はあの綺麗なジュースだけだったので夕食はバイキングでガッツリ食べたいと思いました。
ところがバイキングの店がなかなか見つからず、1日目は焼肉五苑アクロスプラザ古島駅前店に行くことにしました。



バイキングなので昼の分までガッツリ食べました。
しかしここは沖縄料理の店ではないので、2日目は沖縄料理の店に行きたいと思いました。

ゆいレールでホテルに戻って大浴場に入り、明日の美ら海水族館を楽しみにしつつ眠りにつきました。
予定よりずっと早く沖縄に上陸してあちこち散策できた、とても充実した1日でした。



本日の移動。
飛行機の距離はすごいですが、まだ沖縄のほんの一部しか見てない感じです。
地図で見る沖縄は小さな島ですが、実際に行ってみると想像以上に広かったことを明日知ることになります。

2日目に続く。

DNAに残る人類とウイルスの攻防戦

2021.02.23 Tuesday

先月あるところに旅行したので旅行の記事を書きかけてましたが、人類とウイルスの攻防戦の歴史について興味深い話が出てきましたので今回はそれについて書くことにします。
旅行ネタは次回の楽しみにしててください。

・・・

人類とコロナウイルスの戦いはいつ頃から続いてきたのでしょうか。
この問に対して、OIST・沖縄科学技術大学院大学のスバンテ・ペーボ教授の研究グループから興味深い研究結果が発表されました。

ネアンデルタール人由来 遺伝子が“重症化予防”|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト

この記事ではコロナの重症化を予防する遺伝子、そして重症化の原因となる遺伝子がネアンデルタール人から受け継がれたと述べられています。
また、重症化遺伝子は重症化を予防する遺伝子の5倍も影響が強く、両方の遺伝子を持ってると重症化のほうが勝ってしまうことがわかっています。

さらに両遺伝子とも世界中に均一に分布せず、重症化を予防する遺伝子はアフリカ以外に広範囲に分布し、重症化遺伝子はヨーロッパで最大16%、南アジアではなんと60%もの人が持っているのです。
ほとんどの日本人や中国人は重症化を予防する遺伝子のみを持っています。

・・・

過去記事に書きましたが、国内のコロナ感染者の多くは外国人であることがわかっています。

COVID-19は「ただの風邪」なのか
では一体なぜ日本人はCOVID-19に強いのか。これはCOVID-19のスパイ遺伝子を持ってる割合が低いからではないかと考えられます。
スパイ遺伝子とはウイルスに協力して中から破壊活動を行う遺伝子のことで、例えばヘルペスウイルスの一種であるHHV-6のスパイ遺伝子であるSITH-1は誰でも生まれつき持ってます。この遺伝子は我々の祖先が、ヘルペスウイルスの祖先によって仕組まれたものであると考えられます。

同じようにCOVID-19もウイルス自体は小さくて弱いので、祖先が人類に潜り込ませたスパイを使うことで攻撃するのです。
ところがスパイ遺伝子が人類全体に広がらなかったり、長い年月を経てスパイが排除されたりして人種や民族ごとにスパイの保有率にムラがあります。
スパイ遺伝子を持ってない人にCOVID-19が感染してもサイトカインストームが起こらず、したがって無症状となります。


答え合わせになりましたね。
ここで言う「スパイ遺伝子」がまさに重症化遺伝子のことであり、このような生存に不利な遺伝子をなぜ保有しているのかと言うとウイルスによって仕組まれたからです。

ただしこの重症化遺伝子がコロナの祖先によって仕組まれたかと言うと疑問符が付きます。執筆時はその可能性を考えずに書きましたが、もしかすると別のウイルスが仕組んだスパイ遺伝子をコロナが利用するようになっただけかもしれません。
もしコロナの中から重症化遺伝子と類似の塩基配列が見つからなければ他のウイルスが仕組んだということでしょう。仮にそうだったとすればそのウイルスはスパイを無断利用されたコロナに負けて現在では生き残ってない可能性が高いです。

重症化遺伝子は変異によって排除されていきます。これが排除しきれずに残っているとすれば排除してもまた仕組まれた、あるいは長い間重症化遺伝子を呼び覚ますウイルスによる受難を受けなかったということではないでしょうか。
ペーポ教授らの発表では重症化遺伝子がコレラ等の他の病気に対してはプラスになったのではないかと述べられてますが、私はそうではないと考えてます。

・・・

重症化遺伝子、重症化を防ぐ遺伝子の存在は人類とウイルスの攻防戦の痕跡と言えます。
ウイルスが人類にスパイとして重症化遺伝子を仕組み、そして人類のほうは重症化を防ぐ遺伝子で対抗しようとします。
日本人においては全体の30%が重症化を防ぐ遺伝子を保有したまま重症化遺伝子だけが排除されました。
重症化遺伝子が排除されたということは重症化遺伝子が変異して失活した個体ばかりが生き残ったということですので、それは決して穏やかな過程ではなかったでしょう。

一方で南アジアや欧州では重症化遺伝子が排除されてもまた仕組まれた、あるいは長い間受難がなかったおかげで現在でもかなり残ってしまっていると考えられます。
スパイは命令があって初めて破壊活動を行います。命令を出すのはコロナ等のウイルスであり、ウイルスが命令を出さなければ重症化遺伝子があっても生存率には影響が出ないため結果として遺伝子プールから排除されずに残ってしまうのです。

・・・

最後に、なぜウイルスがネアンデルタール人あるいはその祖先に重症化遺伝子を仕組んだのか、その戦略について述べます。

ウイルスが宿主を積極的に攻撃するというのは実は対人に特化した戦略で、野生動物相手だとうまく行きません。
野生動物は基本的に病気になった仲間がいると見捨てるので、ウイルスにとっては感染機会を失うことになります。

しかし人間は病気になった仲間を助けようとしますので、攻撃して熱を出したり弱らせるほど感染機会に恵まれます。
つまり熱が出たからと言って慌てて病院に駆け込むという行動パターンはウイルスの思うつぼなのです。

このことはウイルスはなぜ宿主を攻撃するのかで詳しく述べています。

人間はもともとサルでしたので、遠い祖先は野生動物と同じで病気になった仲間を見捨てていたと考えられます。
その時代はウイルスにとって積極的に攻撃することはマイナスでしかないので、インフルエンザやコロナのような凶暴なウイルスはほぼ存在しなかったでしょう。
仮に何かの間違いで凶暴なウイルスが出てきたとしてもそれが人間の行動パターンにはまらなければ淘汰されます。

さて、ネアンデルタール人の生態は現在の人間にかなり近かったことがわかっています。

ネアンデルタール人の埋葬を改めて確認 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

ネアンデルタール人は死んだ仲間を埋葬してました。しかも埋葬された場所から花粉が見つかっていることから、その時に花を添えていたと考えられています。
また、その遺体は歯が失われていたり腰と背中に問題があったことから誰かの世話にならなければ生きられない状態であり、このことはネアンデルタール人には弱ったり病気になった仲間を助ける習性があったことを示唆しています。

この習性がウイルスの標的になったことは間違いないでしょう。
ネアンデルタール人が最初かどうかはわかりませんが、少なくともサルとネアンデルタール人の間のどこかの時点で人類に仲間を助ける習性が生まれ、そしてそこを弱点として狙うようにウイルスが進化してきたと考えられます。

やがてウイルスは簡単に攻撃を加えられるように重症化遺伝子を人類に組み込みました。
ウイルスはとても小さいのでウイルスだけで攻撃しようとすると先に免疫によって排除されてしまいやすいですが、人類のDNAにスパイを潜り込ませることでスパイに命令するだけで効率的に破壊活動を行うことが可能になります。

コロナの重症化遺伝子がネアンデルタール人から受け継がれたという事実は、ネアンデルタール人が現在の人間と同じ慈愛を持っていたことの裏付けでもあるのです。

コロナ禍で猛威を振るうネットアカハラ

2021.02.07 Sunday

コロナ禍が始まって1年が経過し、大学でもオンライン授業が浸透してきました。
私は大学を離れて久しく、現役大学生や院生の後輩もいないので大学がどうなってるのか詳しいことは知りません。
ただオンライン授業というYouTubeを見てるのとあまり変わらないような授業に年間100万円以上の授業料を払うのはあまりにも高すぎます。

研究室のほうはどうなってるのでしょうか。
昨年12月4日に出身研究室を外から見た限りでは蛍光灯がついてたので、実験中心のところはコロナ禍でもあまり変わらなさそうです。

実際に見てきた記事はこちら。
京都・黄檗の旅

想像ですがここ数年で研究室内のアカハラはだいぶマシになったのではないかと思います。
コロナの影響で学生と教員の距離が開いたのもアカハラを減らすことにだいぶ寄与したと考えられます。

オンラインなら輪読やミーティングでアカハラされたらパソコンを閉じればその場をしのげますからね。

次の日も次の日もオンラインでアカハラされたら退学届を内容証明郵便で大学に送りつけましょう。
アカハラの音声を録音してYouTubeとかにアップロードするのも簡単にできます。
ぜひアカハラゴミの音声を晒して小保方晴子、野々村竜太郎、引越しおばさんみたくMAD動画の素材にして差し上げましょう。
自己顕示欲の強いアカハラゴミはきっと泣いて喜ぶはずです!

表題に入る前にアカハラの対処法の話をしてしまいました。
確かに、オンライン授業を介したアカハラが起こってることは容易に想像できます。

このパターンは従前のアカハラと同じですのでこちらの記事を参考にしてください。
大学院生・大学院志望者のためのアカハラ対策マニュアル

ただしこの記事は古く、今では当時より大学や学位の価値はだいぶ下がってますので退学をファーストチョイスにしてもいいぐらいです。
そのあたりはよく考えて判断してください。若い頃の時間は貴重です。

・・・

さて、今回取り上げる「ネットアカハラ」の意味は従前のアカハラの延長線上にあるものとは少し違います。
従前のアカハラは学生と教員、あるいは学生同士の上下関係が根底にあって発生しています。
つまり加害者も被害者も同じ大学の中の人間です。

ところがコロナ禍でオンライン授業が中心になると、これまで面と向かってアカハラしてたアカハラゴミ教員はアカハラができなくなってストレスが溜まります。
これは全く研究室に行かなくても研究が続けられる分野の多い文系ではより顕著であろうと考えられます。

そしてアカハラゴミはネットをストレスのはけ口にし始めました。

フェミ系の単位を落とした話|ちか|note

この記事がそもそもアカハラの事例を書いたものと言えますが、これがまたツイッターでアカハラゴミの標的になっています。
つまりフェミ系の単位を落とした講師を擁護しつつ、アカハラ被害者にセカンドレイプして楽しんでる大学関係者が多数いるということです。
エゴサして当ブログが荒らされたらめんどくさいので晒しませんが、興味のある方は「フェミ系の単位」等のキーワードで検索してみてください。

うーん、やっぱりアカハラゴミの味方はアカハラゴミなんですねぇ。

ツイッターをやってると似たようなことはよくありますが、大学関係者によるクソリプが去年あたりからだいぶ増えたような印象を受けます。
間違った回答、期待しない回答をした人に対して人格攻撃を行うのが教育者のやることですかね。

このような大学内の者が大学外や別の大学の者にネットでハラスメントを行う行為を「ネットアカハラ」と呼ぶことにします。
ネットアカハラは誰でも被害者になりえます。大学に行ってなくてもどこかの大学の関係者からクソリプが来たりブログを荒らされたらそれはネットアカハラです。

当ブログもネットアカハラの被害にあったことがあり、2019年の夏頃に数回ブログを荒らされました。
ただし犯人は糞宗林研究室(京都・黄檗の旅を参照)関係者の可能性が高く、在学中に受けたアカハラの延長線上にあるとすれば従前のアカハラとネットアカハラの中間的な事例と言えそうです。

・・・

ネットアカハラの被害にあったらどうすればいいでしょうか。

前述のように大学を離れてもアカハラゴミがストーカーのように付きまとってくることもあり得ます。
そのような時はとにかく連絡手段を断ち切ることです。
大学のメアドはドメインごと切りましょう。
というかメアドとか番号とか変えてしまったほうがいいかもしれません。

ツイッターのアカウントがバレてたらアカウントを作り直すか、それが嫌ならクソリプしてきたアカウントを片っ端からスパム報告、ブロックしていくことです。
お前はもう指導教官ではない、先輩ではない、敵になったのだという意志をはっきり出しましょう。
反論とか議論に乗ったら思うツボですのでやめましょう。アカハラゴミは議論で勝てないから人格攻撃にすり替えるのです。


では加害者が全く面識のない人物だった場合はどうすればいいでしょうか。
削除、スパム報告、ブロックは基本中の基本です。議論に乗らない、これも基本です。

ツイッターの場合、加害者のフォローやフォロワーも似たような人物が多い傾向にありますので、思い切ってそれも全部ブロックしましょう。
1万人ぐらいいたら自動化しないと大変ですが、100人ぐらいならちょっと根気があればできます。
数が多い場合はツールを使って自動化しましょう。

TweetBloc - Twitterの迷惑ユーザーを一括ブロック | KTPC WEB

私はこの方法で何千という大学関係者をブロックしてますので、フェミ系の単位で検索して見えてるクソツイートも実際よりだいぶ少ないかもしれません。

フォロワーの多い方は引用RTで晒したりスパム報告とブロックを呼びかけるのも効果的です。
味方が多ければそれだけたくさんのスパム報告が行くことになり、大学関係者のアカウントと言えども凍結されてしまうでしょう。

おそらく、フェミ系の単位でセカンドレイプしてるアカハラゴミも相当な数がツイフェミの集中砲火を受けてアカウントが凍結されるのではないかと思います。
ツイフェミに賛同するわけではありませんが、ツイフェミの行動力や組織力には見習うべきものがあります。

・・・

よくよく考えてみればネットアカハラは単に加害者に大学関係者という地位があるだけで、やってることは普通のクソリプや便所の落書きと何ら変わりません。
ただ肩書と論理的っぽい口調や屁理屈から普通のクソリプと違って不快だけど正しいことを言ってそうな気がするだけです。
気がすることと実際に正しいかどうかは別です。

アカハラゴミは下手に出ると増長しますので徹底的に見下しましょう。
リアルに上下関係があるとそれは難しいですが、面識のない相手なら東大卒でも「それがどうした」という態度を取ることは簡単です。
大学の奴らなんかどうせ大したことない。そう思ってるとアカハラゴミも逃げていきます。

電力取引所価格の暴騰、諸悪の根源はFIT

2021.01.30 Saturday

年明け後の世間の話題は新型コロナウイルス、緊急事態宣言、GoToトラブルキャンペーンの停止で持ちきりですが、もう一つ気にすべき悪いニュースがあります。
それは電力の取引所価格が異常な高騰を起こしてることです。



電力の取引所であるJEPXの提示する価格は急騰し、一時は200円/kwhを超えることさえ常態化していました。
平時は数円~十数円が普通ですから、これがいかに異常なことかわかるでしょう。
去年のマスク騒動を彷彿とさせます。

東電や料金固定型の新電力会社を契約してる場合はほとんど電気料金に反映されませんが、市場連動型の場合は1月の電気代が10万円を超えるような状況も起こり得ます。
おそらく来月には電気料金の滞納などが問題になるのではないかと思います。

しかし東電や料金固定型の新電力が安心かというとそうとも言えません。
料金固定型にとっては売れば売るほど赤字という状況ですのでこの異常価格が長く続くとバタバタと潰れ始めます。
もっとも新電力が潰れたからと言ってそれを理由に停電するわけではありません。
ところがこの異常価格は電気の供給余力がなくなってきてることを示しており、停電のリスクも高まっています。

この状況は福島で原発事故が起きた直後に計画停電が行われたり、北海道で大停電が発生した時とよく似てます。
需要に供給が追いつかなくなると少しずつ電気が暗くなったりせずにいきなりバチンと停電します。
これは周波数が乱れることによる設備の損傷や事故を防ぐためです。
2021/01/29現在、まだ停電は起こってませんがどこか一箇所の送電系統や発電所、変電所の故障で連鎖的な大停電が起きかねない危険な状況です。
どの電力会社も同じ地域であれば共通の送電網で運ばれてくるため、停電する時は契約してる電力会社に関係なく停電します。

この記事を書きはじめたのは1月中旬で、今では価格が落ち着きを取り戻しつつありますが、それは無理をして落ち着かせている状態ですのでまだまだ予断を許しません。

・・・

ではなぜ電気が足りなくなったのでしょうか。
寒波などと言われてますが、今年の寒波が例年に比べてそこまで異常とも思えないのでそれだけでは説明できません。
実は発電するための燃料であるLNG(液化天然ガス)が不足し、設備があっても燃料がないために十分な量が発電できなくなってるのです。

LNGの不足原因は中国の需要増や韓国の石炭火力発電停止、そしてパナマ運河の渋滞が関係しています。
こちらの記事で詳しく解説されてますので興味のある人は目を通してみてください。
私の先輩が書いた記事ですが無料で会員登録すれば読めます。

電力市場の異常な高騰はまだまだ続く? LNG供給に乱れ|日経エネルギーNext

さて、皆さんはこう思ったかもしれません。「なぜLNGを十分な量備蓄しておかなかったのか?」と。
残念ながらそれは簡単な話ではないのです。

LNGの主成分であるメタンは-162℃に保たなければどんどん気化してしまいます。
つまり貯蔵するだけで冷却にエネルギーを消費してコストが掛かってしまうのです。
電力会社の経営状態に余裕があれば多めに備蓄することができたでしょうが、大手電力会社にそんな余裕はありません。

まず原発が停止しています。
3.11が起きるまでは原発があることを前提に長期の計画を立てていたため、長い間原発なしの経営が続くことで電力会社に無理がかかっているのです。
もっとも原発はそこまで安い電力ではなく、原発の停止だけなら大した影響はないという意見もあります。

そしてもう一つの主たる原因が表題にも挙げたFIT、固定価格買取制度です。
これは原発の停止よりも影響としては大きいと考えてます。

・・・

FITについて簡単に説明します。
10年前は太陽光発電や風力発電の発電単価が20円以上あったと言われており、これは石炭やLNGの火力発電と比較するとかなり高いためそれが自然エネルギー普及の足かせとなっていました。
そこで太陽光や風力発電の電力を市場価格よりも高い値段で買い取らせて自然エネルギーを普及させる狙いで、震災後の2012年に施行されました。
それまでにも電力会社による余剰電力の買取は行われていましたが、全国で統一的に買取価格が定められたFITという制度が始まったのはこれが初めてです。

FITが始まったことによりソーラーパネルを設置した家をあちこちで見かけるようになり、休耕田などに設置したソーラーパネルも珍しいものではなくなりました。
自然エネルギーの発電量もみるみる伸びています。

ではこれをもってFITは成功したと言えるでしょうか?

残念ながら失敗です。

本来なら20円で買い取るべき電力を40円で買い取るということは、設備の効率が少々悪くても儲かるということです。
これはソーラーパネルや風力発電の技術にまだまだ伸びしろがあるにもかかわらず旧式の効率の悪い設備を大量に普及させてしまったことを意味します。
一度設置してしまえば早くても10年、遅ければ20年以上設備は更新されないため、より高性能なソーラーパネルがあとから登場してもなかなか普及しないということになります。

そして、より本質的な問題はこのような非効率な発電のコストを電気の利用者すなわち全ての国民に負担させているところにあります。

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国民全員でコストを負担させるようなものは大抵ろくなものがありません。
子育て支援の費用をなぜ独身者が払わないといけないのか。国立大学に行く人の授業料の半分以上をなぜ大学に行けない人が肩代わりしなければならないのか。
制度を作ってるクソエリートどもは社会全体の利益みたいな具体性のない屁理屈を言いますが、もちろんそれは嘘で利権を作って私的なお花見や会食をして私腹を肥やすためです。
原発事故のどさくさ紛れて同じような建前で作られたFITも当然ながら例に漏れずのクソ制度です。

FITによる一番わかりやすい負担増は、毎月の電気代に上乗せされる再生可能エネルギー発電促進賦課金、略称再エネ賦課金です。
これは1kWhあたり約3円、一般的な4人世帯が年間5500kWhの電力を消費すると仮定すれば負担は年間16,500円になります。これは決して安くはない金額です。

しかしこれはFITによる負担増の一部に過ぎません。

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自然エネルギーは出力調整ができません。
火力発電なら需要に合わせて容易に出力を調整でき、原発は調整できないものの一定の発電量を維持できるため過不足を他の発電で埋めるのは容易です。
ところが自然エネルギーは太陽が出たら発電し、突然曇るようなことがあれば出力は急低下します。

このため電力会社は天気を予め予測して出力調整用の発電、蓄電、融通余力をスタンバイしておく必要があります。
このコストは想像以上です。何しろ自然エネルギーの変動を吸収する余力のためにわざと設備の稼働率を下げておくわけですから、これは電力会社にとって損失以外の何でもありません。

再エネ賦課金では賄いきれない負担を抱えた電力会社は本来なら電気料金を上げることで対応したと思いますが、2016年に電力の小売が自由化されたため値上げするわけに行かず社員のリストラや効率の低い旧型の設備を切り捨てることで対応しました。
そしてこれが必要な余力までどんどん削いでいきました。

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去年は新型コロナウイルスの影響で電力需要が落ち込みました。
しかし自然エネルギー(主に太陽光発電)は需要なんか知ったことかと言わんばかりに発電してはボッタクリ価格で電力会社に買わせます。
このためLNGが余りました。

前述の通りLNGは貯蔵するだけで維持費がかかりますので、それに懲りた電力会社が今度は冬にかけてLNGの在庫を削減しました。
それでも電力需要の予測から考えると余裕は十分にあったはずでした。

ところが、寒波に加えてテレワークによる電力需要の増加、天候不順による太陽光発電出力の低下、韓国や中国のLNG需要増、パナマ運河の渋滞などの悪条件が重なってLNGの在庫は急速になくなっていきました。
大手電力会社は電力会社同士で融通したり、自家発電を持つ企業に応援を頼むことでどうにか足りない分を間に合わせようとしました。

電源開発(J-POWER)は石炭を破砕する設備が故障して休止してる石炭火力発電所で重油を燃やすようなことをしました。
石炭と重油では燃焼カロリーも必要な酸素の量も異なりますので、間に合せとしてはよくても継続するといずれ故障やトラブルが起こることは想像に難くありません。
それだけ切羽詰まっていたのです。

JEPX価格の高騰は事の重大さを反映したものであり、これが高すぎるから下げろという問題ではありません。
200円を上限にするような恣意的な価格操作が行われたようですが、それが市場の持つ需要制御機能を奪って大停電に繋がっても全く不思議ではありませんでした。
今では価格が落ち着きを取り戻してますが、たまたま大停電が起きなかったのをいいことに今後似たような状況になった場合に価格操作が行われることが常態化しないことを祈るばかりです。

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以上のことを踏まえて、価格の暴走や電力供給不足を起こさないためにはどのような電力システムが望ましいと言えるでしょうか。

まずFITをなるべく早めに廃止すべきです。これが市場を歪めて電力会社の経営を圧迫し、供給余力を失う原因となったことに疑いの余地はありません。

そして、より踏み込んだ話としては個人が自由に電気を売り買いできる「真の電力自由化」を目指すべきです。
実は40年くらい前であれば誰でも勝手に電気を売り買いすることができました。

は?と思うでしょう。

昔のアナログメーターはアラゴの円板の原理を利用しており、これは一種の交流モーターです。
この円板は回転速度が皮相電力(見かけ上流れてる電力)ではなく有効電力(実際に消費された電力)に比例するため、有効電力がマイナスになると逆向けに回転します。
どういうことかというと、100Vよりも高い電圧に昇圧して商用電源の波形にきっちり合わせる形でコンセントに向かって電気を流し込むと簡単に電気を売ることができたのです!

その時代にはソーラーパネルも風力発電も存在しておらず、そもそもコンセントに電気を流し込む(逆潮流という)ユーザーがいることは想定されていなかったのです。
しかしいつからか逆回転防止装置が付けられるようになり、そして今日では一般的となったスマートメーターでは逆潮流をカウントしないようになってます。(逆潮流があまりに多いと電力会社から警告が来るという話もあります。)

電力会社としてはどこの馬の骨かわからない汚い電気を受け入れたくないのはあるかもしれません。
商用電源は綺麗な正弦波でなければならず、矩形波や歪みのある電気がたくさん流し込まれてしまうと波形を綺麗にするための設備に負担がかかります。
どこの家にも大量にあるACアダプタなど、スイッチング電源に含まれてる平滑コンデンサから出る高調波の影響と比べれば微々たるものだと思いますが。

ここでそれ以上に問題になるのはFITです。
FITがない状態を仮定してみましょう。40年前と同じように電気の売値と買値は同じになるはずです。細かいことを言うと設備に負担がかかったり送電ロスがありますが、微々たるものですので無視して考えます。

ではFITがある場合はどうでしょうか。自然エネルギーの電気をバカ高い値段で買わされた上に余計な追加的コストがかかるものですから、そのしわ寄せは他の電気を安く買うことで埋め合わせることになります。
実際にFIT以外の電気はkWhあたり8円ほどで買い取られているようで、以前FITで高く買い取られていた設備もFIT期間が終わるとこの買取価格となります。
これは一般的な売値である25円と比較すると1/3しかありません。

つまり電力会社にしてみればFITがあるがために非FITの電気を売値と同じ値段で買わされてしまったら大いに困るわけです。

また、悪知恵を思いつく人ならすぐに気づいたと思いますがFITは簡単に不正が行えます。
チェックが甘ければ非FITで発電した電気や、隣の家から持ってきた安い電気を自然エネルギーだと偽って売ると利ざやを稼ぐことができてしまいます。

このため電力会社はFITにしても非FITにしても売電設備の設置には厳しくならざるを得ず、個人が小規模な発電設備を運用する敷居は非常に高くなってしまってます。
またその結果として未だに大手電力会社が全電力供給の8割を担うという寡占状態が続いています。

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JEPX価格が200円に達した頃、私の周りにも非常用発電設備を持っているので電気を売りたいと言う人がいました。
この値段だと市販のガソリンやLPGを使った発電機や自転車を改造したような発電機でも利益が出て、しかも社会貢献になるのですからなんと素晴らしいことでしょうか!

彼女の保有する発電機は1.5kWほどの小規模なものですが、3.11後のヤシマ作戦のように節電にとどまらず全国の発電機を保有する家庭が次々に発電機を系統に接続して電気を送り出すということをすれば状況はずっと良くなっていたと思われます。
ところが現状ではFITのせいで電気の逆潮流は電力会社から厳しく規制されており、法的にも正式な発電契約を結ばない逆潮流はグレーの扱いになってます。(電気事業法では違法だが、事業を目的としてるとみなされなければ合法であるという法解釈がある)

なお、言うまでもありませんが逆潮流には然るべき設備が必要です。オスオス電源コードを作って発電機とコンセントを接続する行為は危険ですので絶対に行わないでください!
グリッドタイインバーターという逆潮流を行うための機器がネットショップで売られてたりしますが、これはPSEを取得してないので使用は推奨されません。

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制度改正でFITをなくし、電気の売値と買値があまり変わらない状態に戻すべきです。
例えば売値が25円なら買値は24円でどうでしょうか。基本料金のあるプランならもっとスプレッド(売買価格差)を狭めたり全く同じにしてもいいでしょう。
いずれにせよスマートメーターは逆潮流も検出できますのでそれらはソフトウェアを変えるだけで簡単にできます。

そうすることでコンセントからの売電が可能になります。
誰でも自由に手軽にコンセントからの売電が可能になればメーカーも逆潮流に対応した発電機や蓄電池を作るようになるでしょう。
矩形波や汚い波形を出力するような粗悪品を売らないようにだけ規制すればいいのです。

そしてここから新しいビジネスの可能性が見えてきます。
あえてリスクがあるとされている市場連動型で契約し、安い時間に蓄電池を充電して高い時間に放電すれば利ざやを稼ぐことができます。
これは電気の需給ギャップ解消に役立ち、電力システムの安定化にも寄与します。

コンセントがあればどこでも発電、売電できることから移動式の発電所も可能になります。
日本の山林には未利用の木材がたくさんあり、それらはもったいないだけでなく土砂災害や花粉症の原因となっています。
そこでトラックで移動できる木質バイオマス発電所があれば木材のある地域に駆けつけて公民館などの公共施設の協力を得てコンセントを拝借し、その場で発電、売電することができます。

このような小規模な自然エネルギー発電所はFITがあれば不正行為防止の観点、あるいは非FITの買取価格が安すぎるという問題から実現不可能です。
市場原理を無視した補助金制度が自然エネルギーの普及をむしろ妨げているのです。
政治家の皆さんにはぜひFITの早急な廃止を検討してもらえたらと思います。

資本主義にそぐわないエネルギーとして原発にも言及したいところですが、この話はまた今度にします。
エネルギーは全て市場に任せるべきであり、そこに政府が介入して補助金を撒いたりCO2を理由に罰金を取ったりすべきではないというのが私の根源的な考え方です。

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