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    ウイルスの生物学的存在意義は何か

    2020.03.22 Sunday

    日に日に暖かくなり、ようやく春らしくなってきました。
    東京では既に桜が満開となってます。

    私が東京に来て今月で5年になります。あっという間でした。
    5年を記念して近々宗林寺へ行くことを予定しています。
    コロナが流行っていて都心に行くのはちょっと怖いですが、住職さんに聞きたいことがあるので観光客の少ない今はちょうどいい機会だと思ってます。
    宗林寺に行ったら写真を撮って宗林寺の歴史、宗林寺と宗林家の関係など住職さんに聞いた話を記事にしますので楽しみにしていてください。

    このブログで宗林と言えばあの宗林を真っ先に思い浮かべると思いますが、もちろん目的はあの宗林のルーツを探り、あのような人間が生み出された経緯を今度は歴史的背景から切り込んで解き明かしていくことです。

    前回の記事、PCR検査と偽陽性についてでは最後をこのように締めくくりました。

    私は自分の敵となる存在が現れた時、それが個人だろうが組織だろうがウイルスだろうが徹底的にその実体やルーツ、存在意義を知ろうとします。
    そのような態度がコロナウイルスに対しても必要なのではないかと思いました。


    あの宗林は私に2年以上にわたってハラスメントを行った人物ですが、こんな嫌な人間でも何らかの存在意義をもって生まれてきたと思ってます。
    これを単なる神の失敗だと片付けるにはあまりにもよく出来すぎているからです。
    ウイルスもまた然り、です。

    ・・・

    では本題に入っていきます。

    ウイルスがどのようなものかという話はウイルスはなぜ宿主を攻撃するのかPCR検査と偽陽性についてで詳しく解説してますのでここでは割愛させていただきます。

    そもそもウイルスの存在意義は何なのでしょうか?
    それは40億年続いてきた生物の歴史を紐解くことで見えてきます。
    というわけで生物の進化をおさらいしてみます。

    40億年前、海の中に有機物が溶け込んだスープの中から自己複製能力を持った分子が誕生しました。
    これは今日のRNAあるいはその原型となるものであろうと考えられてます。
    生物の原型がRNAから始まったとする仮説をRNAワールド仮説といい、最も有力視されています。

    やがてRNAからより安定なDNAに主役が交代し、RNAはタンパク質合成の橋渡し役となりました。

    細胞構造が完成し、生物らしくなったのは38億年前のことです。
    裸のDNAやRNAだけでは生物の定義を満たさないので、この段階をもって最初の生物が誕生したとみなすことができます。
    最初の生物は今日のメタン細菌に近いものであろうと考えられており、現在でも地底から熱水が噴出する高温の環境にそのような生物が存在しています。

    もともと地球の大気中に酸素はほとんどありませんでした。ところが27億年前に酸素を出す光合成細菌が出現し、酸素を作り始めました。
    酸素は最初海水中の鉄を酸化して沈殿させましたが、それを消費し尽くすと大気中に酸素が溜まり始めました。
    これは大変なことで、ほとんどの生物は酸素の毒性に負けて死滅しました。

    ところが酸素に耐性を付けて、さらに酸素を利用する生物が現れました。好気性細菌です。
    同じ頃、酸素に耐性のない原始的な生物は酸素の届かない海底にいて、基本的に両者が出会うことはありませんでした。

    20億年前、何が起こったのかわかりませんが本来出会うことのない両者が出会いました。
    原始的な生物が細胞内に好気性細菌を取り込み、それをうまく利用し始めたのです。
    この好気性細菌は今日では細胞小器官のミトコンドリアとなっています。
    つまり、ミトコンドリアはもともと細菌だったのです。

    ミトコンドリアを取り込んだ生物の中から今度は光合成細菌を取り込んだ仲間が出てきました。
    これは植物の先祖になり、取り込んだ光合成細菌は今日では葉緑体になってます。


    (出典:「FPの家」槻岡建設 自然治癒力の源-ミトコンドリアの起源-)

    ミトコンドリアや葉緑体を持った生物は単細胞から多細胞へと進化し、やがて陸に進出していくこととなります。
    ここで8億年前ぐらい、アンモナイトや三葉虫が出てくるのはまだまだ先の話ですが、動植物の細胞の主要な構造はこの段階でほぼ完成したと言えます。

    ・・・

    コロナウイルスなどのRNAウイルスはRNAだけを持っていることから一見するとRNAワールドの生き残りのように思えます。
    しかし少し考えればそれはいささか無理があることがわかります。
    RNAワールドには寄生対象となる宿主が存在しません。寄生できるような細胞が登場するのはDNAワールドを経た後のことです。

    それよりも生物から二次的に生まれたと考えたほうが合理的です。
    生物の中にもウイルスのように寄生に特化した仲間がいます。トリコモナス、マイコプラズマ、リケッチアがそうです。
    これらはギリギリ生物ですが、身軽にするために生物としての機能をだいぶ捨てた結果厳密に生物の定義に当てはまるかと言うとだいぶ怪しくなってます。
    言わば「ウイルスのような生物」です。

    ウイルスのような生物がいるということは、生物のようなウイルスもいます。ミミウイルスがそうです。

    耳に感染するウイルスではありません。
    発見された当初はあまりにも大きすぎたため細菌の仲間だと思われていて、細菌を真似する(ミミック)という意味からミミウイルスと名付けられました。


    (出典:RESEARCH:巨大ウイルスから見える新たな生物界の姿 緒方博之 | 季刊「生命誌」 | JT生命誌研究館)

    コロナウイルスのサイズはこの図でいうと一番右のヘルペスウイルスと同じくらいですから、ミミウイルスやパンドラウイルスがいかに巨大かがわかります。

    ・・・

    ところで、細胞小器官のミトコンドリアや葉緑体はもともと生物でしたが既に自己複製能力を失っていて生物ではありません。
    むしろこれらが自己複製能力を持ってたら問題があります。いつ反乱を起こして宿主を乗っ取るかわからないからです。
    そのため宿主の細胞はこれらの自己複製能力を奪い、殺生与奪権を握ることで反乱を防ぎつつうまく利用することに成功しました。
    この時にミトコンドリアや葉緑体が持っていた遺伝子の多くは核、つまり宿主細胞のDNAへと移りました。

    これはすごいことです。何がすごいのか? 高校レベルの生物では種をまたいで遺伝子が移ることはないというのが常識ですが、それを破ってしまってます。
    しかもこのような例はミトコンドリアや葉緑体だけではありません。
    多くのシロアリは木の主成分であるセルロースを自分で消化できないため共生微生物に頼ってます。ところがある種のシロアリは自分のセルラーゼを持ってるのです。
    これは共生微生物からシロアリに遺伝子が移ったということです。

    実はこのような種を跨いだ遺伝子の伝搬はウイルスが担っており、そもそもウイルスはこのために作られた一種のロボットだという説があります。
    バクテリオファージという細菌に感染するウイルスは細菌の持ってるDNAに入り込み、完全に宿主と一体化する能力を持ってます。
    もともと細菌には自分の遺伝子を切り離して他の個体に融通したり、もらった遺伝子を自分のものにする能力があります。
    この延長線上にバクテリオファージがあると考えることができます。

    人間のDNAにもウイルス由来と思われる遺伝子が多数組み込まれています。というか、むしろDNAの半分近くはウイルス由来と言ってもいいぐらいです。


    (出典:七海亭七珍: 清水の舞台から飛び降りろ!)

    トランスポゾンやレトロトランスポゾンと呼ばれる遺伝子群はそれ自体があたかも独立した生物かのように動き回ることがあります。


    (出典:七海亭七珍: 清水の舞台から飛び降りろ!)

    トランスポゾンは染色体上から離脱して他の場所へと移動する遺伝子で、レトロトランスポゾンは一旦RNAに転写されてから別の場所に逆転写して挿入される遺伝子です。
    パソコンのファイル操作でいうところの移動かコピーの違いです。

    これらはウイルスが感染した痕跡と考えられており、特にレトロトランスポゾンはレトロウイルスと関係があることがわかってます。
    普段はメチル化で動きを封じられてますが、何かの拍子に動き出すことがあれば染色体上で増えるだけでなく人から人へ感染するウイルスとしての実体を現すかもしれません。
    つまり健康な人でも無害なウイルスを飼ってるのです。

    むしろこれらは有用で、(レトロ)トランスポゾンやウイルスが動く時に変異が起こったり遺伝子が運搬されることで進化を助けてると言えます。
    実際に哺乳類の進化にはウイルス由来の遺伝子が重要な役割を果たしたことがわかってます。

    哺乳類の胎盤形成にはウイルスが関与しており、その遺伝子は順次置き換わることができる

    ・・・

    以上のことからウイルスの生物学的存在意義は種を跨いで遺伝子を運搬し、進化を助けることではないかと考えられます。
    攻撃性はウイルスの本質ではなく、インフルエンザやコロナウイルスなどの有害なウイルスは本来の役割を忘れて暴走した結果ではないでしょうか。
    これは生物としての機能を奪うことで反乱を防いだミトコンドリアの逆のパターンと考えることもできます。
    ミミウイルスは完全に本来の役割から離脱して開き直ったものと考えればあの大きさも説明できます。

    それらを踏まえて人類はこれからウイルスとどのように付き合っていけばいいのか、また日を改めて記事にしようと思います。

    PCR検査と偽陽性について

    2020.03.13 Friday

    コロナウイルスが世間を騒がせてから早2ヶ月になりますが、最近にわかに「PCR検査」という言葉をよく聞くようになりました。
    当ブログでも前回の記事でコロナかどうか確認するにはPCRという技術が必要で、これは手間とコストがかかるため希望者全員に行うのは難しいと述べてます。

    そんな矢先、思いつきでとんでもないことを言いがちな孫正義が今度はこんなことを言い出しました。



    大学生の頃の私なら彼の行動を絶賛したでしょう。
    3.11直後に「これからは太陽エネルギーの時代だ、財団を作って政治に働きかけるぞ!」と息巻いてたのをマンセーしながら応援してた記憶があります。
    しかし現実には市場が歪んで電気代が高くなり、ソーラーパネルによる環境破壊が起こりました。

    今回の孫正義のこの言動を実行に移したとすればイタリアのように医療が根底から崩壊しかねません。

    ・・・

    そもそもPCR検査とはどのような検査なのでしょうか。なぜコロナの検査にそれが必要なのでしょうか?

    まずウイルスがどういうものかを説明しなければなりません。
    ウイルスはなぜ宿主を攻撃するのかで詳しく説明してますが、ここではコロナウイルスに焦点を当てて解説することにします。

    まず最初にウイルスは生物ではありません。
    コロナが病原性大腸菌O-157のようなものだと誤解されてるきらいがありますが、O-157のような細菌と違って生きてすらいないのです。


    (出典:NIID 国立感染症研究所)

    コロナウイルスは球体の形をしていて、タンパク質でできた殻の中にはウイルスの設計図であるRNAが入っていて外側には突起がついてます。
    この突起が太陽のコロナとよく似ているためコロナウイルスと名付けられました。

    ウイルスはDNAやRNAのいずれかをタンパク質で包んだ粒子のようなものですから、自分の力で増殖することができません。
    これはパソコンのウイルスがパソコンなしで増殖できないのと全く同じことです。

    そこでどうするかというと、生物の細胞に寄生して細胞内の道具を無断借用して増殖します。
    コロナウイルスは表面の突起で標的となる細胞に付着します。
    そして中の設計図であるRNAを細胞に注入し、細胞は自分のRNAと外から来たRNAを区別できませんのでウイルスの部品となるタンパク質を作ったりウイルスの設計図をコピーしてしまいます。
    そして細胞の中で部品同士が結合してウイルスになり、やがて外に出てきます。
    これで細胞が死んだり、ウイルスがわざと有毒なタンパク質を作らせたりすることによって症状が出るのです。

    ところで、ウイルスの持つRNAやRNAから作られたDNAを検出するにはそれをたくさん集めなければなりません。
    検査対象者から取れるウイルスはごく僅かなのでそれを増やす必要がありますが、前述の通りウイルスは生物ではないためそれ自体を培養して増やすことができません。

    そこでどうするかと言うと、わずかに採取したDNAを増やすのです。この技術がPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)です。

    生物やウイルスは自身のDNAやRNAを「ポリメラーゼ」というタンパク質を使って増やします。
    ポリメラーゼにはDNAを複製するDNAポリメラーゼ、DNAからRNAを転写するRNAポリメラーゼ、そしてRNAからDNAに逆転写する逆転写酵素があります。
    このあたりの話は悪人の更生は可能なのかで詳しく解説してます。

    余談ですが、平時は猫をかぶってそれと気付かれないように生活してる人間のクズがコロナウイルスの感染やそれに付随するパニックや失業などをきっかけにかぶってる猫が取れて本性を出すようなことは実際に起こってます。
    マスク争いや品薄に乗じた高額転売、「ウイルスばら撒いてやる」がそうです。
    非常事態は治安が心配な一方、平時には見えてこない本性を見抜いて周りの人間関係を整理するいい機会でもあります。
    このご時世だからこそ悪人の更生は可能なのかを一読しておくことをおすすめします。

    少し話がそれましたが、PCRは生物が行っているDNAのコピーを人工的に速く行うための技術です。


    (出典:日本RNA学会 - <走馬灯の逆廻しエッセイ> 第9話 「数兆円の経済効果ーーPCRの発見」)

    まず増やしたいDNAを用意します。コロナウイルスにDNAは含まれてませんが、増殖する時に一旦RNAからDNAを逆転写するのでウイルスに感染した細胞からはRNAから逆転写されたDNAが取れます。
    そこにTaqポリメラーゼという高温でも失活しない特殊なDNAポリメラーゼと、DNAの材料となるヌクレオチドという物質、プライマーという複製を開始させるための短いDNAを加えます。

    DNAは常温では二本鎖ですが、90℃以上になると熱でほぐれて一本鎖になります。
    一本鎖になった状態で60℃まで冷やすとプライマーがDNAに結合します。これをアニーリングといいます。
    次に再び70℃ぐらいに加熱するとTaqポリメラーゼがプライマーを起点としてDNAを合成し、2つの二本鎖DNAができます。
    あとはこれを繰り返していけば倍々に増えていくのです。

    これがPCRの基本的な原理で、これを発見したアメリカの生化学者、キャリー・マリスは1993年にノーベル化学賞を受賞しています。
    今日ではPCRは病気の検査の他、生態系の調査から犯罪捜査に至るまで様々な分野で利用されています。

    ・・・

    さて、コロナウイルスをPCRで検査しようと思えばDNAを採取する必要がありますが、この時にどうしてもウイルス以外のDNAが混ざったり外部から関係ないDNAが混ざったりということが起こってきます。
    PCRで増やす時に変異が起こることもありますし、コロナウイルスはCOVID-19だけでなく普通の風邪の原因となる仲間もいます。
    そのためPCR検査で陽性が出たからと言ってコロナウイルス(COVID-19)に感染してるとは限らないのです。この状態を偽陽性といいます。

    ましてや孫正義が配布できるような簡易的なキットで専門知識のない素人がDNAを取るとなればますます精度は落ちるはずです。
    偽陽性が出た人の行動パターンは大体決まってて病院に駆け込むでしょう。
    しかもほとんどが偽陽性でほぼ意味のない検査になるだろうということがこちらの記事で述べられています。

    拝啓、コロナ脳の皆さま。孫正義さんの100万キット配布は医療崩壊するを簡単に説明するね - More Access! More Fun

    別にPCRや検査キットが悪いわけではなく、うまく使えばここぞという時に役立ちます。
    ところが国民はバカですのでむやみに配布するとパニックを助長して感染の拡大を煽るだけでなく医療の崩壊さえ招きます。実に残念なことです。

    国民がバカというより学校がちゃんとした生物学を教えてない、というかそれ以前に教えられる人がいないのです。
    しかも学校で教わる生物知識はだいぶウソが混ざってます。

    ・・・

    そういえば香川県でゲーム規制条例が可決されそうな感じですが、因果関係の立証も科学的議論も全くされなかったという実に嘆かわしい状況です。
    香川県といえば荒野行動おねショタという香ばしいことが去年ありましたが、それも無関係ではないでしょう。
    私はおねショタに関しては擁護してる側であり、むしろ晩婚化のご時世に人間の世代時間を短くしていくことは人類がウイルスの進化に対抗する上で有効なことだと考えています。

    コロナウイルスは人間がバカだとわかればそれにつけ込むでしょう。
    こういう言い方をすればまるで生物ですらないウイルスが意思を持ってるような感じがしますが、実際に起ってることはウイルスが感染して仲間を増やす度に変異を起こして少しずつ変わっていき、それが人間の行動パターンにうまくハマった時に生き残り、そうでなければ淘汰されていくというプロセスです。

    ウイルスに対抗する上で必要なことはいたずらにマスクやトイレットペーパーを買い漁ったりパニックになって病院に駆け込むことではなく、敵のことを少しでも知ろうとすることではないでしょうか。
    私は自分の敵となる存在が現れた時、それが個人だろうが組織だろうがウイルスだろうが徹底的にその実体やルーツ、存在意義を知ろうとします。
    そのような態度がコロナウイルスに対しても必要なのではないかと思いました。

    慌てて病院に駆け込むのはコロナの思うつぼ

    2020.03.11 Wednesday

    一昨日は株価やドル円、原油など主要な金融商品は軒並み大暴落し、さながらパニックの様相でした。
    私は幸いにも損切りや強制ロスカットの憂き目に遭わず、むしろ買い増しのチャンスにすることができましたが、あの1日だけで数多くの投資家が退場に追いやられたようです。

    ただ、実際のコロナの脅威を反映してるであろうドルスイスとユーロスイスはドル円ほど大きく下げておらず、今回の大暴落はサウジアラビアの原油増産により原油が暴落した影響がコロナで弱ってた金融市場を直撃、そして連鎖的な損切りと便乗空売りが発生したものと考えられます。

    投資家たちは最初コロナを静観していました。コロナの死者数は今のところインフルエンザよりも遥かに少なく、コロナがそこまで追加的な脅威にはならないであろうという見方です。
    ところがデマやパニックによる経済への悪影響が無視できなくなってくると相場もそれに反応し、それを狙ってサウジアラビアが攻撃を仕掛けてくるという結果になりました。

    私は今回の大暴落を絶好の買い場と見ております。
    それは大暴落の原因がコロナそのものではなくコロナに乗じて発生したデマやパニックにあるためです。
    コロナに関しては引き続き注視が必要ですが、パニックは永久に続くわけではなくいずれ飽きられたり別のネタにかき消されて終息していきます。

    次に出てきそうなネタは原油暴落をきっかけとした中東有事でしょうか、それとも東京オリンピックの中止でしょうか。
    いずれにせよ金融市場はリスクをある程度織り込んでると思われますので、今回ほどのパニック相場にはならないと考えられます。

    コロナと為替相場の関係については次の記事で詳しく述べてます。

    為替相場から見るコロナウイルスの動向
    為替相場から見るコロナウイルスの動向(2)

    ・・・

    さて、相場の話はここまでにして本題の生物学的な話に入っていきます。

    ツイッターなどのSNSを見てると、熱が出て不安だからとすぐ病院に駆け込むような行動をとる人が見られます。
    熱が出たからとりあえず病院に行くという行動はコロナの思うつぼですのでやってはいけません。

    病院に何を期待してるのでしょうか?
    コロナの有効な治療法や特効薬は見つかってませんよ?

    2020年3月11日現在、病院ができることといえば対症療法と免疫力を助けることぐらいです。
    そもそもコロナかどうか検査するにはPCRという技術が必要で、これは手間とコストがかかるためよほど差し迫った状況でない限り門前払いされます。
    熱が出たから病院に行く、これは全く意味がないばかりかウイルスの拡散に加担することになります。
    コロナにせよインフルエンザにせよ、感染すると熱が出るのはむしろそれを狙ってるのです。
    熱が出たからといって病院に行ってウイルスを撒いたりもらったりするのは完全にコロナやインフルエンザの思うつぼです。

    ウイルスの生存戦略についてはこちらで詳しく解説しています。
    ウイルスはなぜ宿主を攻撃するのか

    心配な場合は病院に駆け込む前に、まず所轄の保健所や救急相談センター(#7119)に電話で相談するようにしてください。

    ・・・

    コロナ(COVID-19)はまだ誕生して間もないウイルスですので、戦略がまだ十分に確立しておらず人類の出方を探ってる状態だと思われます。
    感染しても症状が出ない場合があったり、治ったと思ったらまた再発するような現象が見られるような気まぐれさはそれで説明がつきます。
    今後は人の行動パターンを読んでそれに合わせた戦略に適応していくものと思われます。

    例えば熱が出たからとりあえず病院に行くという行動を取る人が多ければますます攻撃性を強めることでしょう。
    どこの国とは言いませんが、患者を秘密裏に殺害して焼却するようなことをすれば日本脳炎のように潜伏主体の戦略に適応していくことになります。

    各国の文化の違いから当然対応の仕方も異なりますので、今後コロナがそれぞれ国に適応していろいろな種類のコロナが生まれて、それらがモグラ叩きのように交代で流行するというシナリオは十分に考えられます。
    コロナの封じ込めには完全に失敗しましたので、残念ながら今後人類は未来永劫コロナと付き合わなければならない可能性が高いです。
    不用意な行動でより危険なウイルスに進化させてしまうことだけは避けなければなりません。

    為替相場から見るコロナウイルスの動向(2)

    2020.03.06 Friday

    前回、米ドル/スイスフランのレートを根拠に当面は楽観視できるのではないかという記事を書きました。

    為替相場から見るコロナウイルスの動向

    あれから為替相場は大きく動き、コロナウイルスによる世界経済のリスクを折り込んだ動きになってきたようです。
    今回の記事では前回の続きで為替相場から見た分析と、マスク騒動やトイレットペーパー騒動の状況から日本でハイパーインフレが起きた場合の状況を考察することにします。

    ・・・

    前回はスイスフランの相場である米ドル/スイスフラン(以下ドルスイス)がコロナウイルスの動向を見る上で大いに参考になると述べました。
    あれから12日、ドルスイスは大きく下げて年初来安値を更新しました。



    異常なスイスフラン高です。
    米ドル/スイスフラン=1が基準だと考えれば米ドルが105円しかないのにスイスフランが112円もあるという状況がいかに異常かわかります。

    ドル円も円の信用が落ちてこのまま円安になるかと思いきや結局円高ドル安に動いてしまいました。



    この円高をどう解釈するかというのは難しいところです。
    というのは実体経済を見るとマスクやトイレットペーパー等は明らかにインフレしており、インフレは通貨安ですので円安が起きなければおかしいのです。
    これは日本特有の事情が関係してると思われますので後述します。

    また、ユーロドルやポンドドルなど米ドルが絡む通貨ペアは押しなべてドル安に動いてることから、ドルが緊急利下げを行ったことによるドル安が効いてるようです。
    それを裏付けるようにスイス円やユーロスイスなどドルが絡まないペアはドルが絡むペアよりも値動きが落ち着いてます。



    スイスフラン円4時間足。先に挙げたドル円やドルスイスは日足で1本のローソクが1日にあたりますが、このチャートは4時間です。
    縦軸に着目してみると今日の値幅が0.6円程度しかないことがわかります。
    これは今日だけで2円近く下げたドル円とは対照的です。

    余談ですがこのチャート形状は三角持ち合いという状態にあり、直近では値幅が三角形に収束して上に抜けたように見えます。
    教科書的にはこのまま上がるはずですが、スイスフラン円はドルスイスとドル円をかけ合わせた実際には存在しないペアですのでどうなるかはわかりません。



    こちらはユーロスイスフラン4時間足です。
    これも年初来安値水準に近い状態ですが、ドルが絡むペアと比較すると落ち着いてます。
    為替相場に慣れてない人は分かりづらいかもしれませんが、今日のユーロスイスの値幅はドル円で言えば0.7円ぐらいだと考えてください。

    おそらく、コロナウイルスの動向を見る上でドルスイスに並んで参考にすべきはユーロスイスではないかと思います。
    ユーロはヨーロッパで広く使われてる多国籍の共通通貨です。つまりヨーロッパ経済の影響を大きく受けます。

    ところがスイスは絶海の孤島のように周囲をユーロ圏に囲まれながらも独自通貨のスイスフランを持っており、前回の記事で解説したように山がちな地形はコロナウイルスの侵入や拡散を防ぐ上で大いに役立つでしょう。
    ユーロ圏のイタリアはコロナウイルスが広まってますので、ユーロ圏がやばいという状況になればユーロスイスは大きく下がるはずです。
    今のところユーロスイスの値動きは穏やかですが、ジリジリと下げてます。

    これが下がり続けるようなら油断できない状況であり、上昇に転じたらヨーロッパのコロナは峠を超えたと言えそうです。
    ドルスイスでも同じことが言えますが、ドルもユーロも円もスイスフランも経済や金融政策の影響を受けますので、大きく動いた時はいろいろな通貨ペアを見て総合的に判断する必要があります。
    チャートを見て反転したから大丈夫、とは限らないのです。

    私の考えとしては今日の急な円高、スイスフラン高はドルの利下げの影響であり、今すぐコロナがやばいという話ではないと見てます。
    もちろん利下げの理由にはコロナが関係してますが。

    ノイズがあるので過信はできませんが、主にアメリカと世界のコロナの動向を反映するのがドルスイスで、ヨーロッパのコロナの動向を反映するのがユーロスイスだと考えてください。

    ・・・

    前述の通り円は予想に反して安くなりませんでした。
    かと言って円が高くなったかどうかというと、対ドルでは高くなってますがこれはドルが安くなっただけのような気がします。
    実体経済に目を向けるとマスクやトイレットペーパーが店頭から姿を消し、さながらハイパーインフレのような状況です。
    さらに今では米までなくなってるようで、コロナウイルスによる経済の停滞が長引けば様々な商品に波及して本当のハイパーインフレに繋がっていく可能性があります。

    ハイパーインフレと言って想像するのはジンバブエやベネズエラです。
    これらの国は貨幣価値が低下し、対ドルで見ると一方的に通貨安が起こるという状況になってます。
    では日本で同じことが起きるかと言うと、今回の騒動を見て日本の場合は見かけ上の貨幣価値を保ったままハイパーインフレが起きるのではないかと想像しました。

    こういう状況で店が高値で売ると批判されます。第二の法廷たるネットに店名を晒されれば炎上不可避、業務を続けるのが難しくなるぐらいの苦情電話がかかってくることでしょう。
    なのでいくら品物が不足しようがネット炎上を恐れるという意味でも純粋な良心という意味でも定価で売ると考えられます。
    このため見かけ上は貨幣価値が保たれたまま物だけがなくなるのではないかと見てます。

    そして定価で仕入れた品物は闇市で転売されます。そうです、ヤフ○クやメ○カリですね。
    政府はマスクの転売を規制したようですが、おそらく今後はダークウェブにマスクが出回って匿名仮想通貨で売買されるようになるでしょう。
    シャブや銃器が売買されてるような本物の闇市です。

    そうなると見かけ上の物価と闇市の物価の2種類が存在することになります。
    為替レートも表向きのレートと闇レートが併存することになり、表向きのレートは1ドルが120円にしかならないのに裏では150円という状況になります。
    こうなった場合表で交換したドルを裏で売れば儲かりますが、これをみんながやると表向きのレートが闇レートに近づいていきます。
    政府はこれを力ずくで規制してでも貨幣価値を守ろうとするのでしょうか?

    ・・・

    さて、コロナウイルスの発生源となった中国がどうやら終息に向かってるだのと言ってます。
    中国の言うことは当然文字通りに受け取ってはダメで、この場合は次の2パターンが考えられます。

    (1) 情報統制で隠してるだけで終息してない
    (2) 中国お得意の力技で無理やり終息させた

    恐ろしいのは2のほうです。
    ツイッターやユーチューブに感染者が捕まって連行される動画が流れてたりしますが、彼らは一体どうなってしまうのでしょうか。
    鉄道事故を埋めて隠蔽しようとした過去を考えると悪い想像をせずにはいられません。
    感染者はちゃんとした医療的ケアを受けて完治し社会復帰できることを願いします。

    為替相場から見るコロナウイルスの動向

    2020.02.23 Sunday

    前回、中国がなぜコロナウイルスやSARSなど凶悪なウイルスの発生源となるのか、その生物学的な考察を記事にしました。

    なぜ中国は凶悪ウイルスの発生源となるのか

    また、この約1年前にウイルスが宿主を攻撃する理由やウイルスと生物の違いについて記事にしてます。

    ウイルスはなぜ宿主を攻撃するのか

    この記事はコロナウイルスが流行り始めた1月中旬頃からアクセス数が急上昇し、世間の関心がコロナウイルスに向いていることを実感させられます。
    中国が隠し事をしてて実は10倍以上の死者が出てるだの、世界人口の2/3が感染する恐れがあるだの、大層不安を煽るような話も散見されます。

    そこで今回の記事ではコロナウイルスが今後どうなるか、為替相場から見た動向を記事にしようと思います。

    ・・・

    結論から言いますと、全地球的には楽観視していいと思われます。
    新型インフルエンザのようにすっかり季節性の病気として定着してしまう可能性もありますが、いずれワクチンや特効薬が開発されて抑え込みに成功するのではないかと見てます。
    もちろん、以前の記事で警鐘を鳴らしてきたようにウイルスの進化が人類を完全に出し抜いて世界人口が目に見えて減るようなことが起きる可能性はあります。
    しかしながらそれはインフルエンザでも起こりうることであり、コロナウイルスに限った話ではありません。
    言い換えれば人間社会は既にあらゆるウイルスに対して非常に脆弱な状態にあり、今更ウイルスの種類がひとつ増えたぐらいで人類全体のリスクは大きく変わらないのです。

    ・・・

    ここまで言える根拠は何か、それは為替相場です。



    これは昨年10月頃からの米ドル/円相場の日足です。
    年明けに大きな落ち込みが見られますが、これはカルロス・ゴーンの逃亡とアメリカとイランがあわや戦争になりかけたために発生したリスクオフの円高です。よく見ると谷が2つあることがわかるでしょう。
    投資家の間で円は安全資産とみなされてますので、戦争や疫病などネガティブな出来事があると有事の円買いが発生する傾向にあります。
    なお、後述しますがこの傾向は近年だいぶ弱まってきておりいずれ有事の円買いは終焉する可能性があります。

    コロナウイルスによる円高は1/21以降の落ち込みであると考えられます。為替相場に慣れてない人はよく間違えますが上に行くほど円安、下に行くほど円高です。
    一時は108.3円あたりまで円高が進んでますが程なくして戻してます。これは投資家が楽観視して良いと判断したためではないでしょうか。

    実際のところ為替相場はコロナウイルスだけで動いてるわけではなく様々な要因に左右されます。
    投資家が楽観視したとしてもデマによる実体経済への悪影響を懸念した損切りや便乗空売りが行われて、それで下がってしまうこともあり得ます。

    また、ドル円はここ数日の間に一時112円に達するほどの急激な円安ドル高になっており、これはクルーズ船に対する日本政府のあまりの対応の悪さに円の信用が落ちたという悪い予感をさせられます。

    ・・・

    さて、今度は同時期のスイスフランの相場を見てみましょう。



    スイスは永世中立国であるため円以上の安全資産です。
    平時は国境が開放されてますが、国全体が山がちなため有事の際は容易に国境を封鎖できるためコロナウイルスにも強いと考えられます。
    そのため本当にコロナウイルスがやばい時はスイスフランが高騰するのではないかと見てます。

    ところでスイスフランの対ドルの相場を出してますが、これは為替相場がそもそも米ドルを中心に動いてるためです。
    対ドルの相場を見ることで円の影響を排除できるため対円よりも正確に分析しやすくなります。
    なお、スイスフラン/円の相場はドル/スイスフランとドル/円をかけ合わせて合成したもので、円とスイスフランの直接取引は行われていないため実際には存在しないのです。

    だいぶ話が逸れましたが、このチャートはドル円と同様に上に行くほどスイスフランが安く、下に行くほど高くなります。
    どちらも対ドルの相場であり、また性質のよく似通った通貨であるため値動きがなんとなく似てることがわかります。

    では2つのチャートを重ねてみましょう。



    こうして見ると同じような動きをしてる時と、違う動きをしてる時とがあります。
    特にコロナウイルスでマスコミが騒ぎ出した1月中旬頃からの値動きは全くの真逆です。
    これは震源地の中国に近い日本よりも、遠い上に地の利があるスイスの通貨が逃避先として選ばれたということかもしれません。
    2月に入ると再び同じような値動きに収斂してます。

    ところが2月19日の急激な円安はドルスイスでは起こっておらず、円単独の出来事であることがわかります。
    もし仮にドルスイスも一緒に上がってたのであればドルに引っ張られたと言い訳できますが、この値動きは明らかに円が一方的に売られた形です。
    これはやはり日本円の信用低下を意味するのでしょうか。判断は読者の皆様にお任せします。

    ・・・

    スイスフランは対ドルで見ると今年最安値に近い位置にあり、これを根拠に当面は楽観視できるのではないかと思います。
    21日に小幅なフラン高が発生してますが、これは今のところドル円に利益確定売りが入ったためにドル円に引っ張られただけのように見えます。
    このことはドル円が一旦戻してることからもわかります。

    本当にやばくなってくると急激なフラン高が発生すると思われますので、ドルスイスの相場を見ておけばコロナウイルスの動向を正確に掴むことができるでしょう。
    ただし戦争やテロでもフラン高になりますので、フラン高の原因が何なのかをよく見極める必要があります。
    とにかくスイスフランが上がる時というのは何か悪いことが起こった時です。
    急なフラン高はミサイル発射や株の暴落に先んじてそれらを予見するように発生することもあるので、日頃からドルスイスを注視しておくことは危機管理の観点からも大いに役立ちます。

    国内のコロナウイルスの動向に関してはドル円や日経平均株価が参考になりますが、これがあてにできるかというと何とも言えません。
    いずれも政府の介入が入りすぎており、またこれらに投資してるのは日本人ばかりですのでフェイク情報に踊らされやすいという日本人の悪い特徴が相場に反映されてしまってます。
    これがまさに前述したデマやパニックによる値動きが発生しやすいということであります。

    ・・・

    ドル円相場に関しては急激な円高、円安、いずれも危険な兆候と捉えてください。
    特に数分で3円を超えるような異常なドル円上昇とドルスイス下落が同時に発生した時というのは、その要因が雇用統計発表や要人発言等でない限り日本にとって大きな厄災の兆候であると考えて間違いないでしょう。
    実際に事が起こってから動くこともあれば相場が予言してくれることもあります。

    ドル円の今後に関しては長期のチャート形状から、早かれ遅かれ数ヶ月のスパンで上か下に10円単位で大きく動くだろうと考えられてます。
    もし円の信用低下による円売りが止まらず、ましてやオリンピックが中止に追い込まれでもすれば1ドル150円もあり得るかもしれません。

    原因がウイルスにせよオリンピックにせよ、日本円が崩壊する騒ぎになればスイスフランの高騰も止まらなくなるでしょうから、そういう意味でもドルスイスを見ておくのがやはり確実です。

    今後のコロナウイルスの動向はドルスイスを見て判断しましょう。

    米ドル/スイスフラン(USD/CHF)|日足|為替チャート(FXチャート&レート) - ザイFX!

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