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大学院生・大学院志望者のためのアカハラ対策マニュアル

2017.04.01 Saturday

本日はエイプリルフールですが、これはエイプリルフールネタじゃありません。
そもそも嘘ついていいのは午前中だけですからね。

・・・

今日から新年度が始まりました。
社会人、大学生、院生など様々な一年生が一斉に誕生した日です。
ちなみに当店は創業が8月、都内に移転したのが3月ですので4/1は節目ではありません。
おかげで(?)かなり平和な年度初めとなりました。

うーん、年度初めは普通平和なものですよね。むしろいろいろ問題が起こってくるのはゴールデンウィークあたりからでしょう。

さて、このブログには大学院の内情とか落ちた話とか書いてあるので、そっち関係のキーワードで来られる方が非常に多いです。
ということはアカハラに悩まされている方や、新年度が始まったけどアカハラされないか不安という方のための記事を書けば何か良いアドバイスができるのではないかと思ってアカハラ対策マニュアルを書くことにしました。

ところで教員目線のアカハラ対策マニュアルが公開されてますので、こちらにまず目を通しておくといいかもしれません。

「教員からのアカハラ被害に遭った」という学生・院生の貴方に (みわよしこ, 2013)

読んでおいて損はない内容ですが、やはり教員目線ですのでちょっと辛口感というか消極的な感じが否めません。
そこで私が学生目線に特化したアカハラ対策を提唱することにします。

・・・

(1) 学生の権利
小中学校は義務教育ですので教育を受ける権利が一応は守られていることになっています。「一応は」と付けたのはいじめられた側が引きこもりになったり引越しを余儀なくされたりして実際問題として守りきれてないからです。
高校以上になるとさらにガードが弱くなりますが、学費を払っている以上はある程度の守りはあります。

特に私学であれば学生が辞めたり悪い評判が立ってしまうと経営が苦しくなるのでかなり手厚く学生を守ってくれる傾向があります。
しかし一方で、留年を繰り返す学生を良い鴨と判断して見て見ぬふりするケースもあります。

法律上、大学の学生は塾やピアノ教室の生徒と同じような扱いで、退学せずに卒業できるよう守られているわけではないようです。したがって「嫌なら辞めればいい」の論理がまかり通ってしまいます。

嫌なら辞めればいいとか来なければいいという考え方は国立のほうが顕著です。それは税金が投入されているため学生数が減っても経営に影響がなかったり、むしろお荷物が減っていいという思惑があるからです。

さて、税金が投入されているということはどういうことか。それは国立大学が公益のための機関でなければならないということで、納税者である学生にもそれを受益する権利があると考えるべきです。(ただし法的には守られてない)
つまり、学位をもらうということはこれまで払ってきた税金が学位という形で国民に還元されるということです。
これは誰でももらえるわけではなく、受験に勝ち抜いて2年間の学業を頑張った者だけがもらえますので宝くじと似たようなシステムと考えていいでしょう。違いは税金が投入されていて、当たるかどうかが学力や忍耐力で決まるという点です。そして胴元の取り分は宝くじよりも遥かに多い。

当たるかどうかはともかく、くじを引く権利は大卒なら誰でも平等に与えられてますので、試験で勝てる自信があれば払ってきた税金を取り返すつもりで挑戦するのもひとつの考え方です。
受かるだけでも多くの時間とお金が必要ですし、ただ受かればいいというわけでもない、かなりリスクの高い公営ギャンブルと言えます。

リスクが高いということはそれだけ公平・公正でなければなりません。何しろこの世に生まれ落ちてから払い続けてきた税金に加えて学費、受験勉強など多くの投資をしているのです。そしてやっとのことで合格し、希望で胸をいっぱいにして入学したのに胴元の下っ端である教員のさじ加減ひとつで辞めることになるなんてどう考えてもおかしいでしょう。

アカハラする側の人間ならここで「無能のくせに大学院に来たのが悪い」とほざくでしょう。
では何のための入試なんでしょうか。入試に通ったということは少なくとも適正があると認められるべきではないでしょうか。
そもそも大学は「教育」機関ですから、入った時点でなんでもできる必要はないのです。わかってない、できてない、そういうところがあるなら親切に教えればいいわけで、学生にはそれを教えてもらう権利があります。

手取り足取り傷つかないようにやる気をなくさないように指導を受ければ全員修士課程を修了することは不可能ではないはずで、合格した以上はそこまで要求する権利があります。(実際に可能かどうかは別)

以上が「学位をもらう権利」と「教育を受ける権利」のお話です。

次に重要な権利として嫌な指導は受けない権利があります。

余談ですが私は卵が大嫌いですので外食する時は卵抜きを注文します。レンジでチンするような手抜きの店だと卵を抜くことは難しいですが、ちゃんと厨房で作ってる店なら大抵のところは卵抜きに応じてくれます。
卵抜いた分割引しろとはいいません。ただ卵だけ抜いてくれればそれでいいのです。
まともな店員なら「この代金は卵入り前提なんで卵抜きはできません」なんて決して言わないでしょう。

ところが大学院ではこんな押し売りが実際にありました。
授業料を払ってるのだから考え方を変えろだのとほざいてた気がしますがよく覚えてません。公教育がこんなことをすれば信教の自由に反するのではないでしょうか。
教授が家長制の亡霊のような屁理屈を押し付けてきたりダーウィン進化論を事実上否定してかかったり、さらには実家に連絡するという脅しまでかけてきましたが余計なお世話です。
「君のためを思って言ってるんだ」などと息巻いてたりしてるかもしれませんが、ためになるかどうかは本人が決めることなので関係ありません。

No thank you!

嫌なものは嫌、ときっぱり断りましょう。

税金について最後に補足です。この屁理屈教授は「税金や学費を払ってるのは君じゃなくて親のほうだ」とのたまってたような気がしますが、親が税金を払えばその分貧しくなるため貧しさという形で払っていると言えます。
それに、大学に税金が突っ込まれてるということはその分治安維持や道路整備に使われる予算が減っているということですので本来享受できるはずの利便性や安全性を削られるという形でも税金を払っています。

前述した「この世に生まれ落ちてから払い続けてきた税金」とはこういう意味があるのです。
もし大学が国立私立問わず全て独立採算制で補助金も一切なければベトナム国籍のリンさんは犠牲にならずに済んだかもしれません。

(2) アカハラの予防
アカハラを予防できるなら予防できるに越したことがありません。
アカハラされやすい学生、されにくい学生というのは確かに存在します。

まず気が弱かったり喧嘩に弱そうな学生はアカハラされやすいと言ってもいいでしょう。
屈強で冬でもアロハシャツを着て刺青を見せびらかしてるような学生にアカハラするような馬鹿はいませんよね。何か弱みを握ってりゃ話は別ですが。

強気になるのはアカハラを予防する上で間違いなく効果があります。体育会系出身だとアカハラされにくいかもしれません。まあ、体育会系はうまく立ち回れる人が多いという別の意味でターゲットになりにくいのかもしれませんが。
教授が御託を並べてきてもガンガン言い返せば叱責系アカハラには効果的でしょう。
放置系も自分から攻めまくれば動かざるを得ません。

それができたら苦労しないって?

とりあえず、(1)を頭に入れておくだけで気分的にはだいぶ強気に振る舞えるのではないかと思います。
大学組織相手に遠慮はいりません。権利意識を持って肩で風を切って歩くだけでアカハラされにくいオーラが出てきますよ。

(3) アカハラされた場合の対応
アカハラにはいろんな種類がありますが、全てのアカハラの対処法で共通して言えることは大学内に設置されているアカハラ対策委員会をあてにしてはいけないということです。

以下、私が取った悪手を紹介します。

2011年11月某日、研究生として入学して早々教授から「ビン洗いして仕事してるつもりになったら大間違いやぞ」「君は何もわかってない」「同じ居室のDQNが隣に行ったのはなぜかわかるか? お前がうるさいからや」等々の否定的発言があり、それに耐えかねて精神を病んで病院に行きました。
そして証拠をしっかり抑えるためにボイスレコーダーを購入し、研究室の他の学生に見せびらかしました。
次回の呼び出しがあった時にこっそり録音しましたが当たり障りのない内容しか録れず、でも無いよりマシということで大学内のアカハラ対策委員会に相談に行き、他の研究室にも行って研究室変更の打診をしました。

その結果、全部筒抜けだったようでうまく丸め込まれてしまい研究室変更もできませんでしたが、譲歩に持ち込むことには成功しました。


赤で示したのが悪手、青で示したのが良手です。
病院へ行って診断書をもらうという手順は正解です。診断書をもらわなくても受診記録があるというだけで法的効力を持ちますので後々の交渉に有利になります。
ボイスレコーダーは証拠を抑える上で有効なツールですが、それを他の学生に見せびらかしちゃいけませんって
当時いた女子学生を頼りにしてましたが、どうも裏切って教授にチンコロしてたようです。

うわぁ、バッカじゃねえの!?

はい、馬鹿にするならしてください。

まあ最終的に譲歩には持ち込めましたので全部が全部ダメだったわけではありません。しかし教授から「これ以上変なことしたらもう知らん」と釘を刺されてしまって、それが次なるアカハラ案件そして悪手の選択へと繋がっていくのでした。

2012年3月某日、追いコンの二次会に行く途中にDQN学生(2011年11月に隣の居室に行った奴と同一)と睨み合いになり、DQNに突き飛ばされました
この影響で持ってたパソコンが壊れてデータは完全に消失し、翌日<del>クソーr</del>教授に報告したところ最初の言葉が「何か怒らせることをしただろ?」でした。
教授が仲裁して互いに謝罪しあうということで収まり、修理代は研究室のお金で補償されました。私も前回の案件で釘を刺されていたため喪失したデータの補償は求めませんでした
教授はDQNを少し叱っただけで、反省文を書かせたり今後の飲酒を禁止するなどの措置もなし。私も研究室にいられなくなることを恐れてDQNを許し、これ以上事態を大きくしようとしませんでした
そしてDQNが卒業するまでの1年間、DQNがアカハラの主役となりました。


今度は悪手しかないので真っ赤です。釘を刺されてたとはいえ、よくこれだけ悪手を取れたものだと我ながら感心します。
そうやってマインドコントロールするのが奴らの手法なんですが。

両者とも最大のミスは自己判断でアカハラに対処しようとしたところにあります。
お金はかかりますが最初のほうで弁護士か司法書士に相談すべきで、教授に内容証明の1つでも送れば展開はかなり異なっていたことでしょう。
私も2011年11月のケースでは教授に会うのも嫌で接触を避けていたことがありましたが、こういう時こそ司法書士を通して譲歩に持っていくべきでした。
もちろん非常に七めんどくさいことになりますが、教授もそれは同じですので少しでもこの状況から脱却すべく譲歩せざるを得なくなるでしょう。

そして一度教授を打ち負かした前例ができてしまえば次のアカハラは起こりにくくなります。きっと変更先の研究室の教授からも他の学生からも一目置かれることでしょう。

まあ、現実には中途半端に対処して失敗したからこそ学生からもアカハラを受けることになったのですが。

2012年3月のケースは対処の失敗による二次災害と言うべきものですが、これもさっさと警察に行って事件化しておけばよかったのです。
かつてこの大学で起こったアメリカンフットボール部レイプ事件のように地上波に出てしまうかもしれませんが、大学にいられなくなるようなことはありません。「これ以上変なことしたらもう知らん」なんてただの脅し文句です。
むしろ最初の失敗を逆転するチャンスと捉えるべきでした。自由の学風を種々の方法で潰しにかかっていた当時の総長、松本紘はこれを口実に飲酒の規制に走ったかもしれません。

皆さんは同じ轍を踏まぬよう、アカハラされたら自分一人で対処しようとせず、大学と利害関係を共有してなさそうな弁護士や司法書士に相談しましょう。
2012年3月のケースや強制わいせつなどの明らかな犯罪案件は弁護士に、そうでない場合は司法書士に依頼するといいです。料金は司法書士のほうが安くつきます。

(4) アカハラに敗北したら
専門家の力を借りてもアカハラに勝てるとは限りません。万が一敗北してしまった場合はどうすればいいでしょうか。
私も勝った負けたで言うと負けたほうなので何をもって敗北とするかどうかは難しいところですが、ここでは退学に追い込まれたという前提で考えます。

選択肢は大きく2つあり、素直に負けを認めて大学のことはもう忘れて新たな一歩を踏み出すか、私のように後から掲示板やブログで公表して反撃に出るかです。
研究に未練があって他大学再受験を考えてる、就職がまだ決まってない、後輩が同じ目に遭おうがどうでもいい、という方はこれ以上傷を広げないためにも断然前者をおすすめします。

私は職業柄平気ですし、これ以上アカハラで泣かされる後輩を出してはいけないと思ってるので使命感から後者を取っています。
この記事そのものがアカハラの抑止力となるでしょうし、私にアカハラをしてた研究室ももしかしたら今では大きく改善してるのではないかなと期待しています。(もちろんそれは甘すぎる考えで、現実には入試を厳しくして教授がよほど気に入る学生しか取らず、一度取った学生はD、PD、助教と長期間ホールドするという戦略にシフトしてると思われます)

滅多に無いケースだと思いますが、私立大学のアカハラで退学に追い込まれた場合はネットに公表することでただの負けから引き分けに持ち込める可能性があります。自浄作用は私学のほうが圧倒的にありますので。

(4) 番外編・逆アカハラ
私は学部と院で2つの大学を出ていて、アカハラに苦しめられたのは院のほうです。学部のほうはどうだったかというと私は大丈夫でした。
ところが研究室の先輩に困った学生がいて、しょっちゅう指導教官を攻撃していました。その学生の口から「アカハラ」という言葉が出ていたような気がしますが、もちろん教授はアカハラなんてしてません。私の指導教官でもありましたから、これははっきりと言えます。

困ったさんは他の学生にも攻撃的で避けられてました。私に対しても「京大は無理」だの「どうせ英語で行き詰まる」だのとネチネチ嫌味を言ってきました。まあ私もそれなりに言い返してたのでおあいこです。一度キレさせて腐った培地を投げつけられそうになりましたが。
余談ですが私が院試を突破できたのは困ったさんが煽ってくれたおかげもあります。

教授と困ったさんが口論になって教授部屋からワーワーギャーギャー聞こえてたことは一回や二回じゃなかったので教授が気の毒でした。

さて、後輩と原発事故の話をしてると何が気に食わなかったのか困ったさんがいきなり怒りだして、言い返すと出て行きました。
どうやらカウンセラーのところに行ったようで、後から教授に呼び出されて「困ったさんには○○があるので我々も困ったさんの味方をせざるを得ない」と言われました。どうもここには書けないような武器を手にしたのです。
その武器のおかげで大した成果を残さずともストレートに卒業していきました。

一方、私はというと再び困ったさんのいる研究室に戻るなんて死んでも嫌だと思ってたので新しい場所で折り合いをつけることに必死でした。もし出戻ったらそれ自体をネタにしてアカハラしてくる上に教授もそれを止めるに止められず、復学してすぐ退学に追い込まれることが頭に浮かびました。
だからこそ冷静な判断力を欠いて悪手を連発したと言えます。

学生の教授に対する逆アカハラの事例は力関係次第で学生の方が強くなってしまうという重要なケーススタディです。
少なくとも困ったさんがアカハラの被害者になることはないでしょう。もし困ったさんがうまいこと院試をすり抜けて屁理屈教授のところに行ったら一発で屁理屈教授の負けです。毒物の大量にある研究室なら下手すれば命まで落とすことになるかもしれません。

アカハラするのもされるのも命がけですね。大学だけが人生じゃありませんからそんなことに命をかけるなんて馬鹿らしいです。

・・・

以上、学生が持つ権利、予防策、対処法、事後カウンター攻撃、逆アカハラについて知っている限りまとめました。
これが全て正解とも限りませんのでくれぐれも対処は自己責任でお願いします。
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