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    悪人の更生は可能なのか

    2019.06.12 Wednesday

    前回、川崎殺傷事件や池袋暴走事件の事例から「パワハラや煽り運転のような比較的軽微な悪事を犯した時点で経済活動(社会)から締め出しておくべき」という持論を展開しました。

    あえて言おう、一人で○ねと

    これは岩崎隆一を被害者扱いした藤田孝典の対極を行くものであり、「更生ができなくなって余計に悪いことをするのでは」という反論が当然のように出てくると思います。

    ではそもそも論として悪人の更生は可能なのか?今回はそれをテーマにします。

    その前に前々回の記事、食人族という都市伝説ではコメント欄にてタンパク質の一種であるプリオンが如何にして病原性を持つかということに対してだいぶ説明を求められましたので、まずは分子生物学の基礎について解説しておきます。これは今回のテーマにも必要な知識です。

    ・・・

    人間の70%は水で、残りはタンパク質や脂質、糖、そしてミネラルでできています。
    人間を含む全ての生物は雑多な物質からできてますが、生物を特徴づける主役となってる物質はDNA、RNA、タンパク質の3種類です。

    DNAは生物の設計図で、これで顔の形や性格など多くのことが決まります。
    RNA(mRNA)は全体の設計図の中からひとつの部品の設計図をコピーして取り出したものです。
    タンパク質は生物の部品で、これが酵素として機能したり構造材となったりします。

    この3種類の関係はポンチ絵で表すとこんな感じです。


    (出典:セントラルドグマ - Wikipedia)

    DNAとRNAはよく似てますが、図を見て分かる通りDNAは2本鎖です。これは自己修復機能があり、原則として配列が変化しないことを意味します。
    DNAはアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)の4種類の塩基からなり、Aの相手はT、Gの相手はCと決まってるので片方の鎖の塩基でもう片方の鎖の塩基が決まります。

    5'-ATGATCCGG-3'
    3'-TACTAGGCC-5'

    5'、3'というのは蛇の頭と尻尾の関係だと考えてください。2匹の蛇が頭と尻尾を反対の向きに並び、そのまま絡みついたようなイメージです。

    細胞分裂の時は2本鎖がほどけてそれぞれの鎖に対応するもう一本の鎖が作られます。これは原則として全く同じものが作られますので複製といいます。
    (あくまで「原則として」なのでエラーで配列が変わってしまうことはあり、大抵は良くない結果を生みます。)

    一方でRNAは基本的に1本鎖です。
    遺伝子と呼ばれるDNAの一部の配列を片方だけコピーして作られますが、1本鎖であること以外に構造に含まれる糖と塩基がDNAと異なります。
    DNAではチミン(T)だった部分がRNAではウラシル(U)に置き換わります。

    前述の塩基配列のうち上の行がRNAに変換された場合このようになります。

    5'-AUGAUCCGG-3'

    なおこの配列は下の行、3'-TACTAGGCC-5'を鋳型に作られます。

    さて、おもしろいのはここからです。
    DNAやRNAはA、T(U)、G、Cの4文字しかありませんが、タンパク質は20種類のアミノ酸つまり20文字で表現されます。
    一体どうやってこれを変換してるのか?塩基3つがアミノ酸1つに対応するように変換されてるのです。



    この対応表をコドン表といいます。

    5'-AUGAUCCGG-3'

    この塩基配列は次のアミノ酸配列に変換されます。

    H2N-Met-Ile-Arg-COOH

    これはメチオニン、イソロイシン、アルギニンから成るトリペプチドですが、この程度のサイズではタンパク質らしい性質は出ませんので実際はこれよりももっと長い鎖が作られます。

    以上の話をまとめると、DNAからRNAが転写されて、それがアミノ酸配列に翻訳されてタンパク質が作られると言えます。これを分子生物学のセントラルドグマといいます。
    セントラルドグマは一方通行で、塩基配列→アミノ酸配列への変換はできても逆はできません。このことが本日のテーマを論じる上で重要になってきますのでよく覚えておいてください。

    なお、エヴァンゲリオンにもセントラルドグマが出てきますが、エヴァにも生物要素がありますので分子生物学のセントラルドグマから来たものと思われます。

    ・・・

    RNAからタンパク質への翻訳はリボソームという細胞質にある巨大な分子で行われます。
    リボソームがやってることは単にアミノ酸をくっつけて一本の鎖にするだけですが、実際のタンパク質は鎖が決まった形に折り畳まれていてそれが酵素というきわめて精巧な分子機械として機能したりします。


    (出典:タンパク質の構造とアミノ酸の種類 | バイオハック|おうちで学べる生物学)

    タンパク質の立体構造はアミノ酸配列によって決まり、リボソームで合成されると同時に自ずと熱力学的に安定な構造に折り畳まれると考えられています。
    プリオンは同じアミノ酸配列で安定な立体構造が2種類あり、それが正常プリオンと異常プリオンです。悪いことに異常プリオンのほうが安定なため正常プリオンが異常プリオンに出会うと異常プリオンに変わってしまうのです。

    タンパク質の機能を決めてるのもアミノ酸配列で、この違いがアルコールの分解能力、顔の形、そして性格などをある程度決めています。
    したがって人間は生まれた時点で性格や学力などがある程度決まっていると言えます。
    子どもが親に似るのはそのためです。

    ・・・

    さて、学力や性格が遺伝子で決まっているということは悪人の更生が不可能であることの強力な論拠となります。
    前述の通りセントラルドグマは一方通行ですので塩基配列が修正されることはありません。

    しかしながらこれだけでは悪人の更生が不可能であると言い切るには不十分と考えます。
    なぜなら人間のような高等生物は遺伝子の予備を持っていて、先天的な欠陥をある程度織り込んだ上で後から修正する能力があるからです。

    例えば悪酔いのしやすさを決めているアルデヒドデヒドロゲナーゼは相同染色体に1個ずつ持っていて、片方が壊れていてももう片方が生きていたらある程度は飲めます。
    また両方とも壊れている下戸でも少しずつ慣らしていけば別のルートで分解できるようになり、飲めるようになることがあります。(危険ですので安易に試してはいけません)

    このことから生まれつき何か性格に問題があったとしても育て方でなんとかなったりするのです。
    私も小さい頃は保育士に嫌われたり友達に意地悪をしたりいろいろと問題のあるクソガキでしたが今では普通に社会生活を送れています。
    何か問題が起きたとすればそれは私にイヤキチする人が悪いのです。

    おいこら宗林由樹、藤坂浩章、見てるか。

    ・・・

    この逆パターンとして生まれつきまともでも後からおかしくなることもあります。
    京都大学化学研究所の宗林由樹はこのパターンであると考えられます。

    親が女の子を望んでたためか女の子みたいな名前を付けられ、しかも後に女の子が生まれました。妹が生まれてから妹ばかり可愛がられてたことが想像できます。
    早生まれであったため子ども時代はさぞ過酷だったことでしょう。子どもは残酷ですから早生まれで体格の小さい子はいじめの標的になりやすいです。
    さらに悪いことに父親はDVで、平手打ちを日常的に受けていたという本人の証言もありました。

    おそらくこのような背景から柔道を始めたと考えられますし、また反骨精神から勉強に励むきっかけにもなったのでしょうか。
    少年時代は学校にトランプを持ち込んで怒られるような至って普通の少年でした。
    ここで理科の先生に「科学部に入ったら理科室でトランプさせてあげるよ」と言われたことが運命の分かれ道となりました。

    最初はトランプばかりやってたそうですが、やがて科学部の活動に励むようになってそれをきっかけに学問の道へと足を踏み入れました。

    学問の世界は非常にドロドロしていて毒に満ちています。大学院重点化前は今以上にアカハラがあったという話もあります。
    大学にいても毒に染まらない人もいますが、宗林由樹の場合は機能不全家庭育ちだったせいであっという間に毒に染まってしまったのかもしれません。
    柔道部出身のため体育会系の悪い部分にも染まっています。
    また、ハロゲンや重金属などの化学的な毒も体を蝕んでいきました。

    こうしてたちの悪いアカハラ魔が誕生してしまいました。

    ・・・

    この一連の過程を物質的な側面で考察すると、DNAやタンパク質の修飾、変性がキーポイントとなっていると考えられます。

    DNAの塩基配列は基本的に不変ですが、化学的な修飾によって発現を調整されます。


    (出典:エピジェネティクスとは? | 国立がん研究センター 研究所)

    CpGアイランドと呼ばれるCG配列が高頻度にある領域はメチル化されることでRNAポリメラーゼが結合しなくなり、結果その遺伝子は不活性化されます。
    生まれた時はほぼメチル化されておらず、歳とともにメチル化の頻度が増えていきます。がん細胞ではメチル化が異常なほど見られます。
    また逆反応で脱メチル化されることもあります。

    宗林由樹のDNAは幼少期に急激にメチル化が進行し、これによって内向的な性格が形成されたと考えられます。

    一方で発現を促進する修飾もあります。
    これはDNA本体ではなくDNAを巻き付ける芯にあたるタンパク質であるヒストンがアセチル基によって修飾されます。
    それによってアセチル化された部分が解けやすくなり、遺伝子が活性化します。

    柔道を始めたり京大を受験した頃に急激にアセチル化が進み、次第に活動的になっていったと考えられます。
    しかしメチル化された部分はほぼそのままなのでブレーキとアクセルを同時に踏むような状況が普通に発生し得ます。

    DNAやヒストンの修飾は微視的には可逆的ですが巨視的には不可逆的で、歳とともにどんどん修飾されてゴチャゴチャになっていきます。
    また、既に存在するタンパク質も発現の調節に関わっており、これらの副反応まで考慮すると話は非常に複雑になります。

    内情がドロドロな京大で博士課程、職員、助教を経験するうちにそのストレスに適応するように遺伝子の発現が調整されます。
    これは幼少期や少年期のメチル化やアセチル化に被せる形になりますので、これによって過去に形成された性格は不可逆的に固定化されていきます。
    さらにフッ化物イオンや重金属による被曝とアルコール依存はDNAやタンパク質に修復困難な傷害を与えて、それも人格を歪めました。

    ただ藤坂浩章とは対照的に酒を飲んだら良い人になるところが謎であります。おそらく根は悪い人ではなく、あの性格は後天的に作られたものであると考えてます。

    ・・・

    大人が子どもに戻れないことからもわかるように人間の成長は不可逆的であり、物質的な側面で見るとそれは不可逆的な化学反応の積み重ねであると言えます。
    それは折り紙に似ていて、ある程度進むともう後戻りはできません。
    小学生ぐらいまでなら修正できるかもしれませんが、それ以上になると修正は難しいでしょう。

    以上のことから悪人の更生は不可能であり、パワハラや煽り運転などの軽微な悪事を働いた時点で経済活動から排除する必要があると考えます。
    その結果として余計に悪いことをする可能性がありますが、かといって社会に居場所を与えたところで今度は別の悪いことをするだけです。
    一時的に更生したように見えてもいずれ化けの皮が剥がれるでしょう。

    宗林由樹にしても藤坂浩章にしても自宅に引きこもっててくれれば害はありません。
    生んで育てたのは親の責任ですから親が面倒を見ればいいのです。
    ところがクズの分際で下手にお金や社会的地位を持ったりすると非常にタチが悪いです。

    ・・・

    子どもを産むということはそれによって一生涯続くであろう様々なリスクを一手に引き受けるということです。
    引きこもりになるリスクも当然ながら想定しておく必要があります。
    この話もいつか取り上げようと思います。

    コメント

    Posted by: denfer EMAIL URL2019/06/12 11:28 PM
    ちょっと長いので内容に関しては後にしますが
    フッ化物イオンや重金属による被曝
    は被爆ではなくて暴露ですね
    Posted by: ふーちゃん EMAIL URL2019/06/13 12:40 PM
    被曝と曝露はほぼ同じ意味ですが、被曝と被爆は字が似ていてややこしいですね。
    爆発を受けることを被爆、放射能や化学物質に曝露することを被曝といいますが、原子力災害においては混同がしばしば見られます。
    曝露も暴露と似ているので日本語はなかなか難しいものです。
    Posted by: denfer EMAIL URL2019/06/13 04:53 PM
    被曝と曝露はほぼ同じ意味!?
    そういう認識はなかったのでちょっと資料あさってきます
    投稿前にコメント投稿規定をご確認ください。
     

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