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単純思考こそ正義

2019.09.16 Monday

9月も中旬に入り、ようやく涼しくなってきました。
そのせいか遠くへ出かけることが多く、出先でいろんなお話をします。

初めて会った人はみんな私の知識量の多さに感心します。
何しろ、私がカバーできる範囲は生物や化学から風船、経理、プログラミング、投資、政治、法律など非常に幅広いです。
逆に苦手なものを見つけるほうが難しいぐらいで、強いて言えば嫌な思い出が残ったものやそれが原因で勉強から取り残されたものが苦手と言えます。

とはいえ苦手でも実務上避けて通れないもの(例えば英語)は自然とできるようになったりするものです。
ビジネスで使う英文は限られてるのでただ単にそれを覚えてしまっただけですがね。

・・・

よく言われるのは「記憶力がすごい」です。
確かに記憶力にはそれなりに自信がありますが、しかし記憶力はそこまで重要ではないです。
重要なのは思考力の方です。

私は物事をなるべく単純化して捉える癖をつけてます。
一見複雑に見えるものを簡略化してしまうことで情報量を大幅に減らすのです。

世の中のほとんどの事象は、単一またはいくつかの支配的なパラメータに無数のノイズが乗ってるだけです。
一見複雑に見えるものも単純化すればなんてことないですし、もともと単純に見えるものを無駄に複雑に考える必要はありません。

例えば宇宙にある通常物質(中性子星やブラックホール、ダークマター等を除いたもの)のうち99%は水素とヘリウムです。
宇宙の通常物質は水素とヘリウムが支配しており、他の100あまりの元素は不純物みたいなものなので無視して差し支えありません。

・・・

こんなことを言うと「そんなに単純じゃない」などとケチをつける輩がいます。
そういう輩は詐欺師あるいは詐欺師の詐欺文句に洗脳されてる馬鹿だと見てます。

京セラとKDDIの創業者である稲盛和夫氏はこのような名言を残しています。

バカな奴は単純なことを複雑に考える。普通の奴は複雑なことを複雑に考える。賢い奴は複雑なことを単純に考える。



最も身近な複雑系であろう生物はその理解しにくさ故に詐欺の温床となっています。
よくネット広告で「デブ菌」「痩せる菌」などの宣伝文句を見かけますが、こんな詐欺文句が出回ってる現状にはうんざりさせられます。
何しろこんな広告で売れるということはそれだけ国民の生物リテラシーが低いということですから。

何もないところから物質やエネルギーを作り出すデブ菌なんか存在したら食料やエネルギーの問題は解決だね!

というか宇宙の法則が乱れます。

一方で痩せる菌は一見もっともらしく思えますが、こちらも詐欺です。
痩せる菌は余分な栄養を食べるという説明がされてますが、その結果菌は熱エネルギーを放出するので体温が上がってしまいます。
人間にはホメオスタシスがあるので体温が上がりすぎないように菌が発する熱エネルギーの分だけ代謝を下げて調整します。
結果として痩せる菌がいようがいまいが全体の質量やエネルギーの収支は変わらないのです。

こうやって文章にすると難しく見えますが、結局のところ生物とて熱力学第一法則からは逃れられないという話でしかありません。

生物学には他にも数多くの詐欺が跋扈してますが、どれも一見複雑なのをいいことに手品の種を隠してるパターンが共通しています。
私が生物学から足を洗ったのもこれが理由です。

・・・

単純思考と単純馬鹿はまた違います。
支配的要因とノイズをしっかり見極めた上で単純化するのが単純思考であり、逆にノイズしか見ないのが単純馬鹿です。

長い目で見るとただのノイズでも短い時間は支配的に見える場面があります。
例えば大気中のCO2濃度は長期では下降トレンドですが、ここ数百年は人類の活動で戻しています。
どのみち地球の表層にある経済的に割に合う化石燃料を燃やしきればお終いなので、地質学的尺度で見るとただの「コブ」に過ぎません。
地球にもホメオスタシスがあるので人類によるCO2排出局面が終わったあとは急速に減少し、やがて緩やかな長期の下降トレンドに復帰することになるでしょう。

にもかかわらず無駄に複雑にするような論調が跋扈してるのは複雑にすればそこに手品の種を隠しやすく、それが悪どい金儲けのネタになるからです。

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