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危険なWindows10メディア作成ツール

2019.10.19 Saturday

昨日、昔から使ってきた外付けHDDに大変な災難が襲いかかりました。
HDDに降り掛かった災難といえば2012年に酔っ払った藤坂くんに物理的に壊されたのが記憶に新しいところですが、今回はデータ量で言うとそれを遥かに凌駕しそうな災難となりました。
しかも原因は「まさかこんなことになるとは到底思えない」ものだったのです。
今回はその事件の顛末を記事にすることにします。

・・・

昨日の朝、予定では大宮へお出かけをしようと思ってましたが寝坊したのと天気が悪かったので断念しました。
思えばこれが運命の歯車の最初の狂い始めでした。

そして何を思ったのか、愛用のレッツノートのOSを初期化しようと考えました。
これは以前から予定として考えてたことなので寝坊しなくてもいずれやってましたが、タイミングが違えば結果もまた違ったかもしれません。

余談ですがこのレッツノートは大変古く、骨董品と言えるものです。冒頭で書いた藤坂くんにパソコンを壊された教訓からわざわざ古くて堅牢なものを使ってるのです。
そりゃあもちろん同じレッツノートでも新しい機種はもっと高性能でしょう。しかし物理破壊に対しては間違いなく弱くなってると思われます。
ところがこんな骨董品にWindows10なんかを入れてるのが悪いのか、しょっちゅう動作が不安定になったりフリーズしてしまうのです。
このため一時期Linuxを入れたりもしましたが今度は別の不具合が発生し、結局Windows10で適宜チューニングしたり初期化したりしながら使っていこうと考えました。

このレッツノートには光学ドライブがないので外付けするかUSBメモリで代用する必要があります。
速さや手軽さではUSBに軍配が上がるので手持ちのUSBメモリを使用することにしました。

USBメモリ版を買ったわけではないので自分でダウンロードしてセットアップ用のUSBメモリを作る必要があります。
そう、ここでやらかしました!

慣れた手順でUSBメモリを差し込み、Windows10メディア作成ツールをダウンロードして作成を開始しました。
ここで外付けHDDが接続されてることに気づかなかったのか、あるいはUSBメモリとはまた違うので無視されると考えたのか・・・。

それからしばらく席を外してトイレに行ったり洗い物をしてました。
そして戻ってきてびっくり!

あれ???????

何かがおかしい・・・
8GBのメモリを差し込んだはずなのに32GBもあるだって?

悪い予感は的中しました。なんと間違って外付けHDDに焼いてしまったのです!

1TBあったHDDが32GBのESD-USDとラベルの付けられた領域と、それ以外の更地に分かれていました。
おそらくやられてるのは32GBの部分だけで、更地の部分は復旧できるのではないかと思ってまずTestDiskを試しました。
結果、時間がかかるだけで復旧には役に立ちそうにないので断念。
立ちどころに消えたパーティーションが現れて生き残ってるファイルは普通に取り出せる状態になることを期待してましたが甘かったです。

次に試したのはEaseUS。これは中国製のデータ復旧ソフトで、それなりに定評があるようです。
無料で試せるので4時間かけてスキャンしたところフォルダの構造が浮かび上がってきました。
もしやこれはもとのディレクトリ階層を保ったまま復元できるのではないか?と期待したも束の間、大半のデータはプレビューできず壊れてたようです。

今度はソフトを変えればもっとしっかり復元できるのではないかと思って次はファイナルデータの無料版でクラスタスキャンを行ってます。
クラスタスキャンはHDD全体を虱潰しに探すためEaseUSの簡易的なスキャンよりも復元できる確率は高まると思われます。
そのかわりディレクトリ階層はガン無視でファイル名も機械的に割り当てられたものに変わってしまいそうなので、あとから膨大な数のファイルを選別していく必要があります。
クラスタスキャンには40時間ほどかかるためまだ終わってません。明日の夕方にやっと終わる予定です。
それまでWindows Updateに邪魔されぬようUpdateはレジストリレベルで完全に殺してあります。

・・・

バックアップをきちんと取ってあればこんなことをする必要はなかったわけです。
幸いにも使用頻度の高いデータはあちこちにミラーリングしてあるので無事ですが、古い思い出の写真とか昔書いたプログラムとかそういうものは迂闊にもバックアップを取ってませんでした。
バックアップを怠っていたのは物理的な防御に対する過信があったからです。

壊れないパソコン、落雷や停電を検知して自動的に予備電源に切り替える装置、ツルハシや金属バットでも破れない窓ガラス・・・
これらの壁に守られていて、その上HDDの健康状態が良好だったこともあってデータが消える心配なんかハナから頭になかったわけです。
よもや故障でもなく自分の不注意で吹き飛ばすことになるとは予想だにしませんでした。

考えてみればバックアップにはお金がかかり、場所も取るためいつの間にか予算を削減してました。
そういえば藤坂くんにやられたのも目先の金のためにバックアップ用HDDを売却してた時でした。

Windows10メディア作成ツールでやらかさなかったとしてもいつか飛ばしてたかもしれません。
これに懲りて早速バックアップ強化に投資しました。

とはいえバックアップは非常にめんどくさいのです。
まず、当店は個人情報などを扱ってますので使用してるパソコンはすべて暗号化されてます。
当然バックアップ用のディスクも暗号化しなければならず、これだけで一日仕事となります。
前述の通りパソコンが古いですから暗号化もバックアップ用の圧縮ファイル作成も恐ろしく時間がかかります。
そして無計画に定期バックアップを取るとバックアップ用HDDがすぐに満タンになるため、バックアップの前にデータの整理をしなければなりません。
これをいつかやろうやろうと思ってて後回しにしてきたら見事にドカーンとやられました。

バックアップ用HDDをこまめに電源から切り離すのも面倒な作業です。
電源が繋がりっぱなしだと電気を無駄食いし、落雷でパソコンがやられた時は一緒に死にます。
物理的な切り離しを自動化する方法を考えてはいるのですが、言うは易く行うは難しです。

そうそう、外付けHDDは普段電源から切り離してたのですが、やらかした時はたまたまそれを使って別の作業をしてたので運悪くオンラインになってました。
このことはある危険な事実を示唆しています。

・・・

ここまでで、あくまでバックアップを怠ってた私の自業自得であるという前提でお話しましたが、かといってWindows10メディア作成ツールが悪くないわけではありません。
むしろこれはトロイの木馬のような挙動をするWindows10メディア作成ツールによって引き起こされた事件であると言えます。
「ESD-USB 復元」などのキーワードで検索するとWindows10メディア作成ツールによる被害報告がモリモリ出てきます。

Windows10メディア作成ツールはあくまでUSBメモリに書き込むものであり、HDDに書き込むとは一言も書かれてないわけです。
知っての通りWindowsではUSBメモリとHDDは明確に区別されます。Linuxはこの区別が曖昧だったりするのですが。
ということは書き込み先がUSBメモリなのかHDDなのか区別せずに焼いてしまってるというわけです。
それも使用中のドライブを無理やりアンマウントしてパーティーションを切り直すという、かなり強引なことをやってのけます。

はっきり言ってこれはコインハイブや無限アラートよりも遥かに悪質です。
神奈川県警か兵庫県警か、どっちでもいいのでマイクロソフトのWindows10メディア作成ツールを開発した人を逮捕してくれませんかね。
USBメモリだろうがHDDだろうが区別せずに焼くというのはどう考えても「意図しない動作」にあたります。
それも使用中だろうがお構いなしに強引にアンマウントするわけですからかなり危険と言えます。

理論上はマイクロソフト相手に訴訟を起こせば勝てそうです。
あくまで理論上ですよ。実際に民事訴訟を起こしたところで裁判官に札束ビンタしたりこちら側の弁護士にまで根回ししておかしな判決が出るか、逆にこっちが仕返しのスラップ訴訟を食らうかもしれません。
刑事はもっと無理でしょう。

そもそもマイクロソフトは世界中の国家や金融や政治家を裏で操ってる連中の一味なのでただの個人が法的にどうこうしても絶対に勝ち目はありません。
法廷でマイクロソフトと互角に戦えるのはそれと同じ立場にいる、別の「世界中の国家や金融や政治家を裏で操ってる連中の一味」だけです。グーグルとかアップルとかオラクルですね。

・・・

思い起こせば大量のデータ喪失事故は5年に一度ぐらい起こしてるような気がします。
以下、私がやらかしたデータ喪失事故(事件含む)の一覧。

2002年 ソースネクストの驚速ADSLでOSが破損して初期化
2007年 携帯水没により中身が全部消える
2012年 藤坂くんにパソコンを壊されてデータ完全喪失
2019年 Windows10メディア作成ツールで使用中のHDDが破壊される ←NEW!

現在復元作業を続けてますが、もし復元ができなかった場合この中で最大の被害となります。

とはいえ全く回収できないということはないでしょうから、取り出した何十万というファイルを選別して喉元を過ぎないうちにバックアップしようと思います。

バックアップには思い切ってHDDを使うことにします。
これまで使用頻度の高いものはオンラインでミラーリング、低いものはDVDに焼いてました。
DVDに焼くのは太陽フレアやEMP攻撃対策ですが、これがめんどくさいのでバックアップをサボる原因にもなってました。
その点HDDならすぐにできますし、場所も取らないので遠隔地に分散させることでEMPにも対応できます。

バックアップ方法は最初にHDDにごと暗号化し、そこにまずディスク全体のコピーを入れます。
次に一定期間ごと(週イチぐらいを目処に)差分ファイルのみ詰めていきます。

今までは使用頻度の高いデータのみミラーリングしてそれをバックアップ代わりにしてましたが、ミラーリングの過信も危険です。
ミラーリングは削除もミラーリングしてしまうので誤削除にはあまり耐性がありません。
誤削除に気づいた時に別のパソコンを切り離せばいいのですが、今回のように知らないうちに消えて他のパソコンからも次々に消えていったら意味がないので。
そのためミラーリングとバックアップは別々に行うことにします。

また、バックアップ用HDDをバックアップ以外には使わないようにします。
今回被害を大きくした原因はもともとバックアップ用に使ってたはずのHDDに余計なものを詰め込んで、いつの間にかバックアップがない状態になってたからです。

ディスク内バックアップは多数ありましたがディスクごとやられたら終わりです。果たしてディスク内バックアップがデータの生存率を上げてるのかどうか、それは明日明らかになります。

結果はまた後日ブログに書きます。
データの復元やバックアップに関して良いアイデアがありましたらコメントに書いてください。
データ喪失の失敗談もお待ちしております。

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