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新型コロナファミリーは治療薬で終息する

2021.08.23 Monday

先日8月15日は終戦記念日でした。
1945年に太平洋戦争が終結してから76年になります。
コロナとの戦争も早く終わってほしいと願ってやみません。
間違ってもこれが人間同士の戦争に繋がるようなことはあってはなりません。

また、その日は当店にとっては創業記念日です。
店を始めたのが2013年8月15日、あれから8年経ちました。
現在、8周年を記念した新商品を企画しているところです。
業者と交渉中なので実現できるかどうかまだわかりませんが、決まれば発表しますので楽しみにしていてください。
今までやったことのない初めての挑戦をします。

・・・

さて、今回の記事ではこれまでのコロナの解説記事を振り返りつつ、それをもとに今後を見通していきたいと思います。
ウイルスの戦略、人々の行動パターン、ワクチン、治療薬、経済動向などかなり多面的に見る必要があるため、今回は目次をつけることにします。

目次
1. 新型コロナファミリーの名称について
2. 元祖新型コロナ(COVID-19)は終息したか
3. ファクターXの正体は結核の洗礼か
4. 人類と駆け引きするCOVID-21
5. ワクチンは感染拡大を防げない
6. 治療薬こそが終息の切り札
7. 米ドル/スイスフランから見る世界のコロナリスク

・・・

1. 新型コロナファミリーの名称について

まず新型コロナファミリーの名称について述べます。
巷では「コロナウイルス」「新型コロナウイルス」「COVID-19」「COVID-21」「SARS-CoV-2」「◯◯型変異種」など様々な名前で呼ばれてますが、それぞれ種類や範囲が異なるので区別しなければなりません。

単に「コロナウイルス」と言えばニドウイルス目コロナウイルス科に分類されるウイルスの総称で、本来は全く無害だったり普通の風邪程度の症状に収まる程度のウイルスでした。
それが自然に、あるいは人為的に変化して強い攻撃性を持ったのが「新型コロナウイルス」または「SARS-CoV-2」で、武漢で最初に発見されたこの初期型が「COVID-19」です。

コロナ禍が始まった頃はCOVID-19しかありませんでしたので、新型コロナウイルスとSARS-CoV-2とCOVID-19は同じウイルスを指してました。
しかし現在では様々な変異種が派生してますのでCOVID-19という呼称は初期型に対して以外は使うべきではないと考えます。
当ブログではCOVID-19を祖先とするウイルスの総称として「新型コロナファミリー」と呼ぶことにします。
新型コロナファミリーはSARS-CoV-2と同義です。

学術的には全て同種として扱われている風潮があるようですが、変異種ごとに性格や危険性がだいぶ変わってきてますので完全に別種のウイルスとして区別されるべきです。
炭疽菌とセレウス菌と卒倒病菌は同種と言えるほど遺伝的に似てますが、混同された場合の危険があまりに大きいことから便宜上別種として扱われています。
このブログではデルタ株を初期型と区別するためにCOVID-21と呼ぶことにします。


2. 元祖新型コロナ(COVID-19)は終息したか

コロナ禍が始まって間もない頃、多くの識者はSARSのようにすぐ終息すると予想していました。
それはある意味では正解だったのではないかと思います。

初期型のCOVID-19、つまり武漢で発見された頃のまま全く変異していないウイルスはほぼ絶滅したと考えられます。
それはワクチンや集団免疫による抑え込みに成功したこと、そして変異種との競争に敗れたことによります。
もしCOVID-19が全く変異しないウイルスであれば多くの識者が予想してたとおり今までコロナ禍が続くこともなかったでしょう。

しかし実際は終息する前に変異種が派生して世代交代することで集団免疫を突破したり戦略を変えることでいつまでも続いてしまってます。
新型コロナファミリーが変化しやすいウイルスだったというのが識者の誤算でした。


3. ファクターXの正体は結核の洗礼か

日本では欧米に比べて新型コロナファミリーの重症者が少ないことが以前から指摘されていました。
これはファクターXと呼ばれていて、当ブログでもそれについて触れたことがあります。

DNAに残る人類とウイルスの攻防戦
COVID-19は「ただの風邪」なのか

ファクターXの正体は日本人の重症化遺伝子保有率が低いこと、人口の30%は重症化を防ぐ遺伝子を保有していることで答えは出たのではないかと思います。
しかし何が日本人の重症化遺伝子保有率を下げたのかという疑問が残ります。

以前、BCGがCOVID-19の感染や重症化を防げるのではないかと言われてたことがあります。
これはBCGの接種率の高い国ほどCOVID-19の感染者や重症者が少ない傾向があることが論拠となってます。
しかしBCGは結核を防ぐためのワクチンであってウイルスを防ぐものではありません。
結核がCOVID-19とよく似たウイルスなら交差免疫でCOVID-19も防げるという話に説得力がありますが、結核は細菌であってウイルスですらありません

結核のために作られた免疫が結核以外の物に反応してしまうとそれはそれで困ったことになります。自分を攻撃してしまうのです。
COVID-19の免疫が変異ウイルスに効かなくなるように、免疫は相手の少し形が変わってしまうだけで手が出なくなってしまいます。
実際のところBCGが免疫を活性化させて結核以外の病気の耐性を高めるという研究結果もありますが、BCGはそのような使い方を想定していないため日本ワクチン学会はコロナの予防を目的としたBCG接種を推奨しないという見解を出しています。

そもそも日本でBCG接種がほとんどの人に対して行われているのは古くから結核の流行がしばしば起きていたためです。
今でこそ昔の病気のように言われてますが、それでも年間2万人も結核患者が出てます。
結核も肺炎を起こすところが新型コロナファミリーと似通ってます。

ということは結核も新型コロナファミリーと共通の重症化遺伝子を攻撃に利用してる可能性があり、もしそうであれば結核が流行することで重症化遺伝子が淘汰されるはずです。
つまりBCG接種率の高い国ほど重症化率が低いのは過去の結核の流行を反映した擬似相関であることが考えられます。


4. 人類と駆け引きするCOVID-21

昨年4月の記事、コロナウイルス(COVID-19)の戦略を読み解くでは、COVID-19には以下の性質があると述べました。

・若者は発症しにくい、発症したとしても軽症で済む場合が多い
・小児は発症しにくい
・持病があると重症になりやすい
・発症前に嗅覚や味覚の異常が現れる場合が多く見られる
・若者、小児も発症し死亡する場合がある

それがCOVID-21(デルタ株)ではどのように変化したでしょうか。
若者でも発症、重症化が目立つようになり、小児でも感染例が報告されています。
持病があると重症化しやすいのは変わりませんが、持病がなくても重症化が起こることがあります。
味覚や嗅覚の異常が回復後も元に戻らないケースも多数報告されています。

若者の重症化が増えていることはただ単に感染者が増えたことで説明できると言う人もいますが、私は若者をあえて攻撃する戦略がうまく行ったからこそCOVID-21の世界的な感染拡大が起きてるのではないかと考えます。

COVID-19は若者に対する攻撃を避けていました。それは攻撃して発症させたり重症化させるよりも無症状にして「乗り物」として利用したほうが合理的だったからです。
しかし各国でロックダウンや外出自粛要請が行われた結果、若者を乗り物として利用することは合理的ではなくなりました。
ロックダウンしても家庭内感染は抑えられないため、ヨーロッパ諸国では医療崩壊が起きる事態となりました。

医療崩壊が起きると感染者を家族や友人が助けなければならなくなり、ウイルスにとっては感染を広げるには有利な状態となります。
そのため、COVID-19やその変異種はどういう戦略を取れば効率よく医療崩壊を起こせるか模索することになります。
実際は最も早く医療崩壊を起こすことができた変異種が生き残るという話なのですが。

ところで個人の行動と集団の行動は分けて考えなければなりません。
インフルエンザやCOVID-19など、多くの病原性のウイルスは個人の行動を読んで行動しています。
例えば熱が出ると病院に行く、病院で感染を広げる、多くの人にそういう行動パターンがあるからこそインフルエンザは攻撃して熱を出させるのです。
これはウイルスはなぜ宿主を攻撃するのかで解説しています。

では攻撃性が強ければ強いほどいいかと言うとそうではありません。
致死率が時には90%にも達するエボラ出血熱は宿主をすぐに死なせてしまうため感染を広げることができません。
エボラ出血熱が蔓延している地域には遺体を埋葬する際に切り開くような危険極まりない儀式があり、そういう習慣のある地域でのみウイルスが生き残っているのです。
ウイルスが感染を広げるためには個人だけでなく集団の行動も読む必要があるのです。

コロナファミリーは感染した宿主が若いのか年寄りなのか、太ってるのか痩せてるのか、持病があるのかどうか、認識して攻撃を加えることができます。
実際はそこまで賢くないのかもしれませんが、感染した場合に無症状だったり重症化したり症状に個人差があって一貫性がないのがこのウイルスの特徴と言えます。
一貫性がないため無症状者を乗り物として利用する一方、気まぐれに攻撃を加えて医療崩壊を引き起こし、人々を恐怖に陥れます。

厭らしいほどの微妙なさじ加減で人類と駆け引きをしているように感じます。


5. ワクチンは感染拡大を防げない

COVID-19のワクチンの開発に成功した頃、これでコロナ禍が終わると誰もが信じてました。
2021/08/21現在、日本では全人口の半分以上がワクチンを1回以上接種し、4割が必要回数の接種を終えています。
これは感染拡大にブレーキを掛けるに十分なほど集団免疫を獲得したと言えそうですが、残念ながら感染拡大が止まる気配はありません。
もはやワクチンは感染拡大を止める上であまり役になってないと言えます。

ではワクチンが全く無駄なのかというとそうではありません。
重症化する確率を下げる効果はありますので、高齢者や持病がある人は打っておいたほうがいいのではないかと思います。
あくまで重症化する確率を下げるのであって重症化を完全に防ぐわけではありませんし、感染すれば無症状のままウイルスを撒き散らすこともあるでしょう。
しかし重症化を防ぐことができれば医療崩壊に加担したり助けようとした人に感染させるというCOVID-21の策略にハマることを防げます。今のところは。


6. 治療薬こそが終息の切り札

ワクチンが感染拡大を防げないとなると次の切り札は治療薬です。
タイトルにもしてるように、治療薬こそが新型コロナファミリーに打ち勝ち、コロナ禍を終焉させる切り札となるのではないかと考えてます。

ただしそれには条件があります。

・治療薬がドラッグストアや通販で誰でも安く買えること。
・どこの家の薬箱にも常備されて、コロナかと思ったらすぐに服用できる状態にあること。

この2つが達成されると新型コロナファミリーは急速に勢いを失っていくはずです。
逆に言うとそうならなければ治療薬があっても感染拡大がしばらく続くことになります。

それを踏まえた上で、治療薬登場による終息のシナリオを予想してみます。

コロナの症状が出た人が自分で薬を買って飲むことができれば病院に行く必要がなくなります。そのため道中や病院でウイルスを撒き散らさずに済みます。
薬箱に常備されていると症状の出始めに自己判断ですぐ飲めるため重症化も起こりにくくなるでしょう。医療現場から重症患者が減ってしだいにほとんどいなくなります。
医療が元の機能を取り戻し、医療崩壊を原因とする感染拡大が抑えられます。

ウイルスの攻撃が無効化されると攻撃性の強い変異株と弱い変異株の生き残りやすさが同じになります。
攻撃は精密なロジックで実現しているため、確率的には攻撃性が強まるよりも弱まる方向のほうに変異が起こりやすいはずです。
生き残りやすさが同じであれば攻撃性の弱い変異株が徐々に増えて、攻撃性の強い株は弱い株に数で負けて埋もれていきます。
やがて新型コロナファミリーは弱毒化して姿を消すと考えられます。


7. 米ドル/スイスフランから見る世界のコロナリスク

最後に為替相場からアメリカおよび世界のコロナリスクについて分析します。
コロナ禍が始まって以来、私も含めて様々な識者や専門家がコロナのリスクや見通しについて分析してきましたが、最も信頼できるのは投資家の行動でありそれを反映した相場であると考えてます。
予想を外してもゴメンナサイと言ったり単にすっとぼけておけば懐も痛まないような識者と違い、投資家は身銭を切りながら自分が立てたシナリオを信じて投資してますので、公共の電波やネットで講釈をたれてるような識者よりもよほど現状を正確に掴んでいるはずです。

識者や専門家はしばしば認知の歪みによって自分に都合の良い情報ばかり見てしまった結果予想を外すことが多々あります。
投資においても認知の歪みは大敵なため、多くの投資家は認知の歪みを是正するために訓練しています。
もちろん全ての投資家が正しいわけではありませんが、たくさんの投資家が寄り集まって形成される相場は投資家の総意であるためその信憑性は非常に高いと言えます。

多数の投資家が少数の専門家に勝るという例をひとつ紹介します。
1986年にスペースシャトル、チャレンジャー号が打ち上げ74秒後に爆発し、即座に株式市場が反応してスペースシャトルの部品を作っていた4社の株が下がり始めました。
ところが事故から20分が経過すると1社の株だけが勢いよく下がり始めて取引停止に追い込まれました。
それはOリングを作っていた企業で、専門家たちの調査によってOリングが原因だったことが判明したのは半年後のことです。
専門家が半年かけてやっと見つけられる答えを株式市場はその日のうちに出してしまったのです。

コロナのリスクを反映する指標はVIX指数や保険会社の株価などいろいろありますが、当記事では私にとって最も馴染みがあり多くの人が理解しやすいであろう為替相場を取り上げることにします。
以前にも昨年2月、3月に為替相場からコロナを分析する記事を書いています。

為替相場から見るコロナウイルスの動向
為替相場から見るコロナウイルスの動向(2)

以前の記事では米ドル/スイスフランが世界のコロナリスクを反映すると述べましたが、それは正しかったし今でも正しいと思います。

この記事を書いた時点ではそもそもスイスにコロナは入ってこれない、入ってこれたとしても感染が広がることはないと考えてました。
しかしその予想は見事に外れ、むしろ他のヨーロッパ諸国以上に感染が拡大してしまいました。

ではスイスフランをコロナに対する安全資産だと考えるのは間違っていたのでしょうか?
そうだとは思いません。スイスで感染が拡大してもスイスフランは安全資産であり続けるでしょう。

スイスは永世中立国のため、スイス国民は全員が兵士であり日頃から有事を想定して生活しています。
スイス国民には感染が拡大して死者が出てもパニックを起こして二次被害を広げないメンタルの強さがあります。
二次被害とは経済が疲弊して貨幣価値まで下落することです。
もしスイス経済が疲弊するとスイスフランの安全神話も崩壊し、安全資産だと信じて保有していた世界中の投資家や資産家がスイスフランを売ってしまうことでしょう。

この状況がどれほどまずいかスイス国民が一番よくわかっています。そのためスイスは貨幣価値を守るために少々の犠牲をも厭わず経済を優先しました。
戦争並みに死者が出たとしてもこのスタンスは変わらないでしょうから、スイスフランは今後も安全資産であり続けます。


これは米ドル/スイスフランの週足チャートです。ローソク足1本が1週間になります。
下に行くほどスイスフランが高くなるので、コロナファミリーの感染拡大とよく連動していることがわかります。

ところで対円のスイスフラン/円を見れば日本のコロナリスクを読み取れるのではないかと思うかもしれませんが、それは少し難しいです。
なぜならスイスフラン/円は米ドル/スイスフランと米ドル/円の掛け合わせであるためコロナ以外の影響も強く受けてしまったり複雑な動きをするからです。
FX投資家の間では米ドル/円は結構癖のある通貨ペアとして知られています。

米ドルはアメリカの通貨ですが、世界の基軸通貨でもあるため米ドルの強さは世界経済全体を反映します。
そのため米ドル/スイスフランは世界全体のリスクを反映することになるのです。

さて、チャートを見てわかるようにコロナ禍前は米ドルとスイスフランの価値は同じくらいでした。
それが今ではスイスフランが米ドルより1割も高くなってしまってます。
スイスフランが最も高くなったのはCOVID-21出現直後の今年1月なので、世界のコロナリスクは既にピークを過ぎたようにも見えます。
第5波の谷の現れ方が不明瞭なのは治療薬の登場を投資家たちが予測してるからかもしれません。

もし治療薬が登場したところでそれが本当に効くのか、それともアビガンの二の舞になるのか。
それも米ドル/スイスフランがひとつの判断基準になりそうです。

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