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為替相場から見るコロナウイルスの動向

2020.02.23 Sunday

前回、中国がなぜコロナウイルスやSARSなど凶悪なウイルスの発生源となるのか、その生物学的な考察を記事にしました。

なぜ中国は凶悪ウイルスの発生源となるのか

また、この約1年前にウイルスが宿主を攻撃する理由やウイルスと生物の違いについて記事にしてます。

ウイルスはなぜ宿主を攻撃するのか

この記事はコロナウイルスが流行り始めた1月中旬頃からアクセス数が急上昇し、世間の関心がコロナウイルスに向いていることを実感させられます。
中国が隠し事をしてて実は10倍以上の死者が出てるだの、世界人口の2/3が感染する恐れがあるだの、大層不安を煽るような話も散見されます。

そこで今回の記事ではコロナウイルスが今後どうなるか、為替相場から見た動向を記事にしようと思います。

・・・

結論から言いますと、全地球的には楽観視していいと思われます。
新型インフルエンザのようにすっかり季節性の病気として定着してしまう可能性もありますが、いずれワクチンや特効薬が開発されて抑え込みに成功するのではないかと見てます。
もちろん、以前の記事で警鐘を鳴らしてきたようにウイルスの進化が人類を完全に出し抜いて世界人口が目に見えて減るようなことが起きる可能性はあります。
しかしながらそれはインフルエンザでも起こりうることであり、コロナウイルスに限った話ではありません。
言い換えれば人間社会は既にあらゆるウイルスに対して非常に脆弱な状態にあり、今更ウイルスの種類がひとつ増えたぐらいで人類全体のリスクは大きく変わらないのです。

・・・

ここまで言える根拠は何か、それは為替相場です。



これは昨年10月頃からの米ドル/円相場の日足です。
年明けに大きな落ち込みが見られますが、これはカルロス・ゴーンの逃亡とアメリカとイランがあわや戦争になりかけたために発生したリスクオフの円高です。よく見ると谷が2つあることがわかるでしょう。
投資家の間で円は安全資産とみなされてますので、戦争や疫病などネガティブな出来事があると有事の円買いが発生する傾向にあります。
なお、後述しますがこの傾向は近年だいぶ弱まってきておりいずれ有事の円買いは終焉する可能性があります。

コロナウイルスによる円高は1/21以降の落ち込みであると考えられます。為替相場に慣れてない人はよく間違えますが上に行くほど円安、下に行くほど円高です。
一時は108.3円あたりまで円高が進んでますが程なくして戻してます。これは投資家が楽観視して良いと判断したためではないでしょうか。

実際のところ為替相場はコロナウイルスだけで動いてるわけではなく様々な要因に左右されます。
投資家が楽観視したとしてもデマによる実体経済への悪影響を懸念した損切りや便乗空売りが行われて、それで下がってしまうこともあり得ます。

また、ドル円はここ数日の間に一時112円に達するほどの急激な円安ドル高になっており、これはクルーズ船に対する日本政府のあまりの対応の悪さに円の信用が落ちたという悪い予感をさせられます。

・・・

さて、今度は同時期のスイスフランの相場を見てみましょう。



スイスは永世中立国であるため円以上の安全資産です。
平時は国境が開放されてますが、国全体が山がちなため有事の際は容易に国境を封鎖できるためコロナウイルスにも強いと考えられます。
そのため本当にコロナウイルスがやばい時はスイスフランが高騰するのではないかと見てます。

ところでスイスフランの対ドルの相場を出してますが、これは為替相場がそもそも米ドルを中心に動いてるためです。
対ドルの相場を見ることで円の影響を排除できるため対円よりも正確に分析しやすくなります。
なお、スイスフラン/円の相場はドル/スイスフランとドル/円をかけ合わせて合成したもので、円とスイスフランの直接取引は行われていないため実際には存在しないのです。

だいぶ話が逸れましたが、このチャートはドル円と同様に上に行くほどスイスフランが安く、下に行くほど高くなります。
どちらも対ドルの相場であり、また性質のよく似通った通貨であるため値動きがなんとなく似てることがわかります。

では2つのチャートを重ねてみましょう。



こうして見ると同じような動きをしてる時と、違う動きをしてる時とがあります。
特にコロナウイルスでマスコミが騒ぎ出した1月中旬頃からの値動きは全くの真逆です。
これは震源地の中国に近い日本よりも、遠い上に地の利があるスイスの通貨が逃避先として選ばれたということかもしれません。
2月に入ると再び同じような値動きに収斂してます。

ところが2月19日の急激な円安はドルスイスでは起こっておらず、円単独の出来事であることがわかります。
もし仮にドルスイスも一緒に上がってたのであればドルに引っ張られたと言い訳できますが、この値動きは明らかに円が一方的に売られた形です。
これはやはり日本円の信用低下を意味するのでしょうか。判断は読者の皆様にお任せします。

・・・

スイスフランは対ドルで見ると今年最安値に近い位置にあり、これを根拠に当面は楽観視できるのではないかと思います。
21日に小幅なフラン高が発生してますが、これは今のところドル円に利益確定売りが入ったためにドル円に引っ張られただけのように見えます。
このことはドル円が一旦戻してることからもわかります。

本当にやばくなってくると急激なフラン高が発生すると思われますので、ドルスイスの相場を見ておけばコロナウイルスの動向を正確に掴むことができるでしょう。
ただし戦争やテロでもフラン高になりますので、フラン高の原因が何なのかをよく見極める必要があります。
とにかくスイスフランが上がる時というのは何か悪いことが起こった時です。
急なフラン高はミサイル発射や株の暴落に先んじてそれらを予見するように発生することもあるので、日頃からドルスイスを注視しておくことは危機管理の観点からも大いに役立ちます。

国内のコロナウイルスの動向に関してはドル円や日経平均株価が参考になりますが、これがあてにできるかというと何とも言えません。
いずれも政府の介入が入りすぎており、またこれらに投資してるのは日本人ばかりですのでフェイク情報に踊らされやすいという日本人の悪い特徴が相場に反映されてしまってます。
これがまさに前述したデマやパニックによる値動きが発生しやすいということであります。

・・・

ドル円相場に関しては急激な円高、円安、いずれも危険な兆候と捉えてください。
特に数分で3円を超えるような異常なドル円上昇とドルスイス下落が同時に発生した時というのは、その要因が雇用統計発表や要人発言等でない限り日本にとって大きな厄災の兆候であると考えて間違いないでしょう。
実際に事が起こってから動くこともあれば相場が予言してくれることもあります。

ドル円の今後に関しては長期のチャート形状から、早かれ遅かれ数ヶ月のスパンで上か下に10円単位で大きく動くだろうと考えられてます。
もし円の信用低下による円売りが止まらず、ましてやオリンピックが中止に追い込まれでもすれば1ドル150円もあり得るかもしれません。

原因がウイルスにせよオリンピックにせよ、日本円が崩壊する騒ぎになればスイスフランの高騰も止まらなくなるでしょうから、そういう意味でもドルスイスを見ておくのがやはり確実です。

今後のコロナウイルスの動向はドルスイスを見て判断しましょう。

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