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NHK、国立大学解体後の組織再編案

2020.07.31 Friday

ここのところブログの更新頻度がだいぶ鈍ってますが、ネタ自体はたくさんあります。
ただ多忙だったりタイミングが今じゃなかったりして書けていないのです。
直近ですと3月に訪問した日暮里の宗林寺を紹介する記事を書きかけていましたが、観光地を紹介するようなご時世ではないので一旦保留とすることにしました。
宗林寺の記事についてはコロナが落ち着き次第公開し、またゆくゆくは宗林家のお膝元である三重県松阪市および三重県多気郡多気町も訪ねたいと考えております。

・・・

それでは表題に入ります。
今月5日に行われた東京都知事選ではNHKから国民を守る党(以下N国党)の立花孝志が出馬し、無事に(?)落選して結局小池百合子が再選するという結果になりました。


JR大宮駅前(埼玉県さいたま市)で演説する立花孝志。2019年10月19日撮影。

しかしながら立花さんは十分な実績を上げています。その実績とはNHKの集金が全然来なくなったことです。
私はテレビを持ってませんが、以前はNHKの集金がしつこく来ました。テレビはないと説明したり居留守で乗り切ったりしても入れ替わり立ち替わり来てうんざりさせられます。
ところが2019年以降は全く来てません。これこそが立花さんの、そしてN国党の偉大なる成果と言えるでしょう。

一方で立花孝志の最大のライバルである山本太郎および彼が率いるれいわ新選組は消費税ゼロという公約を掲げておきながら結局何もできませんでした。
その点、落選しても実績を出した立花孝志はこの時点で山本太郎に完全勝利したと言えます。

受信料の不払いが広がったことによりNHKの経営が悪化し、集金人の給料を払えなくなって受信料を無差別に集めるビジネスモデルが崩壊すればこの時点で立花の勝利となります。
しかしNHKは多くの職員を抱えているため、スクランブル放送で維持できる規模まで組織を縮小するという政治的決定は不可能です。
おそらくなし崩し的に不足した分を税金で補填するという流れになるでしょう。
NHKをぶっ壊した結果増税されれば結局税金という形で負担されることになって本末転倒です。

実績を上げたにもかかわらず都知事選の得票数が芳しくなかったのはNHKをぶっ壊したあとのビジョンが不十分なことが原因の1つとして挙げられるでしょう。

NHKをぶっ壊したあとの再編について私にいい提案があります。当記事がN国党の関係者の目に留まり、読んで参考にして頂けたら幸いです。

・・・

当ブログでは以前から国立大学を解体すべきだと主張してます。

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私は京都大学大学院に2年半ほど在籍し、アカハラにあったり謎の妊娠騒動に遭遇したりとその腐敗した内情を目の当たりにしてきました。
そして卒業後もツイッターで国立大学学生を自称する者からクソリプが来たり、かつて在籍してた研究室の関係者と思しき人物にブログのコメント欄が荒らされたりしました。

京都大学に限らず全ての国立大学が程度の差こそあれ腐敗していると考えられます。
高額な授業料に見合わない粗悪なアカハラ教育、補助金ありきのいい加減な経営、需要がないのに博士を量産するなど、国立大学が現在抱える問題を挙げれば枚挙にいとまがありません。

これらの問題の解決策は実に単純で、それは国立大学を解体することです。
そもそも国立大学がここまで腐敗したのは補助金や科研費によって政策的に保護されてるからです。
そのせいで市場原理がまともに働かず、時代にそぐわない粗悪な教育がぼったくり価格で売りつけられるようになってしまったのです。

国立大学という組織は解体し、国の補助金や科研費などに頼らず私立大学のように主に授業料収益によって経営されるべきです。ただし私立大学も補助金をもらっており、それも廃止すべきだと考えてます。
同時に大学設置基準を大幅に緩和あるいは廃止して少なくとも株式会社やNPO法人を立ち上げるのと同じくらいの敷居にすべきです。

そうすることで市場原理が働いて授業料は全体的に安くなり、経営は効率化されて補助金を撒くのではなくむしろ法人税を取れるようになるでしょう。
大学設置基準の緩和および廃止は、大学授業料を消費税免除の対象から外すことになると考えられますので消費税収も期待できます。

ところがここでひとつ問題が生じます。
NHKと同様に国立大学もあまりに組織が大きくなりすぎてしまったために解体して組織を縮小するという政治的決定はまず不可能です。
すなわちNHKと国立大学は同様の問題を抱えているわけです。

では、同じような問題を抱えたNHKと国立大学を合体させてみてはどうでしょうか!

荒唐無稽に聞こえるかもしれませんが、これこそがNHKをきちんとぶっ壊すことのできる唯一の道とも言えるぐらい画期的な再編案です。

・・・

20年以上前になりますが、私はNHKの教育番組がとても好きで毎日見てました。
天才てれびくんも好きでしたし、NHKスペシャルなど科学系のビデオを図書館で借りて見たりしてました。
NHKの科学番組はとてもよくできていて、見ているうちに番組の世界に吸い込まれていきます。それだけNHKには番組制作の技術力があるということです。
私が科学に興味を持つことになったのはNHKの影響が大いにあります。

ではNHKに番組制作のネタを提供してるのは何かというと、それは国立大学です。
NHKの科学番組を見てると美しい深宇宙の映像が出てきたり大学教授が解説してたりしますが、現状これはボランティアのようなのものでNHKは大学に十分な対価を支払ってません。
科学番組という庶民に夢を与えてくれるコンテンツが、実は受信料ではなく税金によって作られてたというのはなんともおかしな話です。

NHKと国立大学を経営統合して株式会社化すれば番組による収益を大学のほうに流せるようになり、また大学の方も人気番組のネタとなる研究により注力するようになるでしょう。
教授はタレントのような扱いになるためアカハラはご法度です。もしアカハラを行ってネットに名前が出てしまうと番組に出演できなくなってしまうため、大学がアカハラを黙認するようなことはできなくなります。
つまり大学は芸能事務所のような役割も担うようになります。

番組の主要なネタ元である国立天文台もNHKに統合されるべきです。
すばる望遠鏡の存在意義は人々に夢を与えたり綺麗な映像を見せて楽しませるためであり、これにかかる費用はNHKスペシャルなどの収入で賄えばいいのです。
JAXAはエンタメ以外の役割が大きく、他の企業との関わりも強いので組織としては独立していたほうがいいかもしれませんが、株式会社化してNHKの持株比率が3割くらいあるといいかと思います。

・・・

NHKが人々に夢を与え、番組を見て学問に魅了された子どもたちがNHK傘下の大学に入って学びを楽しむ。素晴らしいことではないでしょうか。
NHKの持つ技術力と国立大学や国立天文台の築き上げてきた潤沢な資産をもってすれば補助金や科研費、強引な受信料集めに頼らずとも現状と遜色ない収益を上げることは十分に可能です。

もちろん今のままではダメです。スクランブル放送にするだけでなくYouTubeに進出して広告収入によるビジネスモデルを確立したり、映画にも参入していく必要があります。
映像コンテンツだけでなく科学や歴史のテーマパークを作ってもいいですし、美しくて楽しい番組を無料開放して1人でも多くの子どもたちに科学の楽しさを知ってもらい、やがて大きくなってから大学のほうにたくさんお金を落としてもらうという方向性もありです。

・・・

立花孝志さん、N国党関係者さん、ご検討いかがでしょうか。

アベノマスクはガーゼとしてなら使える

2020.07.02 Thursday

皆さんのもとにはアベノマスクは届きましたでしょうか。
私はアベノマスクをだいぶ前に受け取りましたが開封すらしてません。
コロナの思い出として記念にとっておくつもりです。

安っぽいガーゼマスクにしてはえらくコストがかかってる、その割にはカビが生えてたりして品質に問題があるなど、巷ではあまり良い話を聞きません。
まあ政府が提供するものにまともな品質と価格を期待するのは野暮というものです。
政府が提供するものは公教育といい国立大学といい、高かろう悪かろうがデフォですから。

ばらまかれた10万円も後から増税で何倍返しにもなって回収されるので覚悟しておきましょう!

余談ですがツイッターにアベノマスクは受取拒否しましたと言うおもしろい人がいました。

無能弁護士から送りつけられてくる脅迫内容証明郵便であれば保管期限まで居留守してたら勝手にUターンしていきますが、アベノマスクは郵便受けに投函されるので受取拒否はできないはずです。
もしかしてこの方の家には郵便受けすらないのでしょうか…。

・・・

それでは本題に入ります。
昨日、ドラッグストアの店員さんにいいことを教えてもらいました。

アベノマスクはマスクとしてではなくガーゼとして見れば使えると。

マスクや消毒液の流通状況は改善してきましたが、ガーゼは今でも品薄です。
切って使ってもいいですし、ひもを結べば固定できるのでテープがない場合の応急処置にも適してます。
災害時の怪我の手当などに使えるので、アベノマスクをまだ使ってない人はもしもの時の備えとして救急箱に保管しておくことをおすすめします。

ところで、アベノマスクを受取拒否したと言う方はダニやカビに汚染されてることを心配されてました。
もちろんアベノマスクをガーゼとして使うのは手元にあるアベノマスクが綺麗で品質に問題がないことが前提です。
個包装された滅菌ガーゼがあればそれを使うに越したことはありませんが、背に腹は代えられない状況ならアベノマスクでも無いよりマシでしょう。

市販のガーゼやタオルでも保存状態が悪ければすぐにカビや害虫に汚染されます。
気になる方はエタノールや熱湯で消毒し、乾燥剤または使い捨てカイロと一緒にジップロックに入れて密閉しておくといいです。
害虫もカビも水分や酸素がなければ生きていけません。

・・・

私もアベノマスクは愚策だったと思います。アベノマスクに限らず政府のやることはどれもこれもろくでもないです。
しかし今更批判しても無駄遣いされた税金が戻るわけでもないので、どうにか有効利用する方法を考えたほうが建設的ではないでしょうか。

アベノマスクをガーゼとして使うことを教えてくれた店員さんは私の知り合いです。
マスクや消毒液が品薄だった頃はうるさいお客さんの相手に心を砕いてました。

今後大地震などでガーゼが品薄になり、記憶に新しいマスク戦争が今度はガーゼで再現されることは十分に考えられることです。
いざという時に命を落としたり人に迷惑をかけなくていいように日頃から準備しておいてください。
これは店員さんからのお願いであり、私からのお願いでもあります。

うつ病にはヘルペスウイルスが関係していた

2020.06.15 Monday

前々回の記事、人間の持つ有害遺伝子はウイルス由来かでは、自害行為や他害行為などの原因となる有害遺伝子はウイルスによって仕組まれたと考えれば進化的にうまく説明できると述べました。

新型コロナウイルス(COVID-19)に感染した結果、免疫系が自分の細胞を攻撃してしまうのは個体の生存にとって不合理的です。
失業や健康問題などで追い詰められた結果、テレビに出ている人間をいじめて自殺に追い込むのは種族の生存にとって不合理的です。
これらの行動原理は遺伝的プログラムのバグであり、一見すると長い進化の歴史のうちに修正されてるか人類ごと淘汰されてなければおかしいように思えます。

ところが人間の遺伝子の総体であるヒトゲノムのうち実に半分近くはウイルス由来で、人は生まれつき多数のウイルスを飼っていてウイルスによって仕組まれた遺伝子が多数存在するのです。
このことはウイルスの生物学的存在意義は何かにて述べました。

その中には宿主である人間から見ると不合理的な行動を引き起こすものも多数あります。
例えば新型コロナウイルス(COVID-19)によってサイトカインストームという有害な免疫反応が起こるバグは、言わば過去に仲間のウイルスによってヒトゲノムの中に送り込まれたスパイのようなものです。
生物ですらないウイルス単体では攻撃力が弱いので、人間の遺伝子にあらかじめスパイを送り込んで合図があれば中から破壊活動を行うように周到に準備をしていたのです。
民族による死亡率の違いはスパイ遺伝子にどこまで汚染されているかということではないかと考えています。

以後、ウイルスによって仕組まれたと考えられる有害遺伝子はスパイ遺伝子と呼ぶことにします。

コロナ禍に起きた悲劇である木村花さんを死に追いやった誹謗中傷もスパイ遺伝子の仕業かもしれません。
人間が仲間同士で殺し合うと遺伝的多様性が失われてウイルスにとって有利になります。
つまりウイルスの策略にまんまと引っかかってるということに気づかなければなりません。

スパイ遺伝子は人間にとって有害無益なため自然選択で除かれていきますが、ウイルスによって次々に送り込まれてくるのでいつまで経っても無くならないのです。

・・・

前置きが長くなりましたが本題に入ります。
タイムリーなことにウイルスによって不合理的行動が引き起こされてることを裏付ける研究結果が発表されました。

うつ病の「引き金」物質を確認 疲労やストレスで増加(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
 慈恵医大の近藤一博教授(ウイルス学)らは長年、疲労とウイルスの関係を調べ、疲労が蓄積すると唾液(だえき)中に「ヒトヘルペスウイルス(HHV)6」が急増することを突き止めていた。

 HHV6は、赤ちゃんの病気である突発性発疹の原因ウイルスで、ほぼ全ての人が乳幼児期に感染し、以降ずっと、体内に潜伏感染している。

 普段は休眠しているが、体が疲れると、HHV6は目覚め「弱った宿主から逃げだそう」と、唾液中に出てくる。その一部が口から鼻へ逆流する形で、においを感じる脳の中枢「嗅球(きゅうきゅう)」に到達し、再感染を起こしていた。

 近藤教授らは、再感染すると、嗅球で「SITH(シス)1(ワン)」というたんぱく質が作られ、この働きで脳細胞にカルシウムが過剰に流れ込み、死んでいくことを培養細胞やマウスの実験で突き止めた。さらに、嗅球の細胞死によって、記憶をつかさどる海馬での神経再生が抑制されていた。


なんとストレスによるうつ病の発症にはヘルペスウイルスの一種である「ヒトヘルペスウイルス、HHV-6」が関与していたのです。
うつ病は自殺の原因となることから自害的であり、また周りの人を困らせたり犯罪行為を誘発することから他害的でもあります。

HHV-6はほとんどの人が乳幼児期から持っていて普段は鳴りを潜めていますが、ストレスをきっかけに動き出して脳に回ります。
そうなると嗅球でSITH-1という遺伝子が発現してタンパク質が作られ、それが細胞死を引き起こしてうつの発症に繋がるのです。

おそらくSITH-1はヘルペスウイルスが仕組んだスパイ遺伝子であろうと考えられます。
HHV-6から同じ遺伝子またはよく似た遺伝子が見つかればビンゴですし、現在のHHV-6になくても近縁のウイルスから見つかればHHV-6の祖先ウイルスによって仕組まれたことを裏付ける根拠となるでしょう。

また、この発見はHHV-6の感染を防ぐことでうつ病が予防できることを示唆しています。
もしワクチンによって防ぐことができればこれは大変画期的なことと言えます。

もしや乳幼児期の感染源は親あるいは親のママ友の産後うつではないか…と疑いたくなります。
保育士の過労も感染源となり得ます。
ということはワンオペ育児や保育士の労働条件を改善すればHHV-6の世代間感染を抑制できるかもしれません。

・・・

治療法という点ではSITH-1を阻害するという新しいアプローチが見えてきます。
ただ、SITH-1を阻害してもそれはやはり対症療法の域を出ないため、うつ病の根本的な治療法としてはやはり原因となるストレス源から離れる他ないでしょう。

ストレスで弱ったところを攻撃してくるウイルスがまさかHHV-6しかないということはなく、SITH-1を阻害しても別のウイルスやスパイ遺伝子による症状が出ることは想像に難くありません。
HHV-6の感染抑止やSITH-1の阻害というアプローチを安易に高ストレス社会の正当化に繋げるようなことは絶対に避けなければなりません。

スパイ遺伝子はもともと人体に備わっているメチル化という機構によっても封印可能と考えられるため、乳幼児期の感染機会やスパイ遺伝子発現の刺激となる有害刺激を減らすというアプローチが有用ではないかと考えています。
これについては検証中でもあるので、いつか記事にするかもしれません。

木村花さんのご冥福をお祈りします

2020.05.27 Wednesday

ヤラセマスゴミとネット上の悪意によってまた尊い命が奪われてしまいました。
私はテレビを見ないので木村花さんは名前ぐらいしか知りませんでしたが、ヤラセハウスという猿芝居を見てマジになったオタクか何かが女子プロレスラーの木村花さんを誹謗中傷していたようです。

経緯をよくよく調べてみましたが、木村花さんは番組として設定された筋書きに従って行動してただけで何も落ち度はありません。
ヤラセハウスというくだらない猿芝居のために若い女性が命を落としたかと思うと非常に残念です。
生前のツイートを見ると泣けてきます。

木村花さんのご冥福をお祈りいたします。

人間の持つ有害遺伝子はウイルス由来か

2020.04.29 Wednesday

今回は前回の記事、本性の分子生物学の続きになります。

前回の記事を要約すると、失業や健康問題などで追い詰められて悪さをする人はその本性が悪いからであるという考え方に基づき、人間が追い詰められると本性を出す理由について分子生物学の視点から説明しました。
本性は持って生まれてきたたくさんの遺伝子をベースにそれを成長過程で取捨選択していくことで作られ、3歳までの間に概ね出来上がると述べました。
誰でも少なからず有害な遺伝子を持って生まれてくるのであり、それを成長過程で不活性化できなければ本性が悪くなってしまったりガンなどの病気の原因になると述べました。

ところがひとつ疑問が残りました。なぜ有害な遺伝子を持って生まれてくるのでしょうか。
長年悩まされてきたこの問いに対してついに答えが見つかりましたので今回はそれを記事にします。

・・・

良からぬ行動を起こす遺伝子は普段邪魔なものでもここぞという時に役立つ局面があるという論調があります。
まあ、生きるか死ぬかの局面で盗みを行うのは百歩譲って目先の生存率に寄与しないこともないです。
個体の生存を優先した結果集団が崩壊してしまえば目先の生存率など全く意味をなさないのですが。
ましてその状況で虐待やDV、殺人などを起こすのは完全にマイナスしかありません。

東日本大震災の時に危険を感じると子孫を残そうとするために強姦するとかいうおかしな屁理屈を吹聴する者がいましたが、妊娠させても育てられなければ結局淘汰されるので意味がありません。
というか強姦はいかなる状況においても生物学的に不合理です。

こういう非常時の無法を正当化しかねないおかしな屁理屈にあたかも科学的根拠があるかのように語られてるのは不快極まりないことです。
頭のゆるい生物屋が「科学的には正しくても倫理的にダメ」と言ってたりしますが、その言いようは倫理が科学的でないという意味になるので同じくらい問題があります。
このことから、私は人類の遺伝子プールから有害な遺伝子が除かれなかった理由を長年探し求めてきました。

そしてついにそれが見つかったのです!

・・・

以前、ウイルスの生物学的存在意義は何かでは人間のDNAの実に半分近くがウイルス由来であると述べました。


(出典:七海亭七珍: 清水の舞台から飛び降りろ!)

つまり人間誰しも生まれつきおびただしい数のウイルスを飼ってることになります。
なぜ人間のDNAはウイルスまみれになってしまったのでしょうか。

ウイルスが免疫系の攻撃から逃れて潜伏するには宿主のDNAに潜り込んで隠れるという方法があります。
ここではバクテリアに感染するウイルスであるバクテリオファージを例に挙げて説明します。


(出典:まいばいお19 ウイルスという物質 - あいまいまいんの生物学)

この図は2つの環からできてます。左側の環を溶菌サイクル、右側の環を溶原サイクルといいます。
左側の溶菌サイクルはウイルスが菌に感染し、菌の細胞内で増殖して細胞を破壊して脱出、そして次の菌に感染していくというサイクルです。
ウイルスが積極的に菌を破壊して溶かしていくので溶菌サイクルと言います。

おもしろいのは右側の溶原サイクルで、ウイルスのDNAが宿主である菌のDNAに潜り込んで一体化してしまうのです!
ウイルスのDNAを取り込んだ菌は、その遺伝子が鳴りを潜めてる限りは何事もなかったように細胞分裂によって増殖していきます。
そしてある時スイッチが入って溶菌サイクルに切り替わると突然細胞を破壊し始めます。

溶菌サイクルのほうが急速に仲間を増やすことができますが、宿主である菌を破壊するので全滅させてしまえば結局ウイルスも一緒に全滅することになります。
一方で溶原サイクルは増殖は遅いものの宿主を破壊しないので長い間住処として利用できます。
バクテリオファージはこの2つの戦略を時と場合によってうまく使い分けているのです。

人間のウイルスでも同じことが言えるのではないでしょうか。
つまり人間のウイルスのほとんどは染色体DNAに組み込まれた状態で人間と一体化して潜伏していると考えられます。
これは人類の長い歴史の中で幾度となくウイルスに感染してきた痕跡です。
しかしその全てが無害なわけではなく、ある時染色体から出てきてそれが攻撃性を発揮したり他人に感染していくこともあるでしょう。
未だに出どころがよくわかっていない新型コロナウイルス(COVID-19)も、そうして長い眠りから覚めて出てきたのかもしれません。

さて、この記事の本題である有害遺伝子はウイルスが仕組んだものだと考えればうまく説明がつくのです!
有害遺伝子の存在は人間にとっては不利ですが、ウイルスにとっては有利に働きます。

人間は世代時間が長いので近視眼的な生存率を追い求めると集団ごと自滅します。人の物を盗んではいけないのはそういうことです。
しかし回転の速いウイルスは集団が崩壊する前に次の宿主を見つければいいので、宿主を操って盗みをさせてでも近視眼的な生存率を追い求めることは合理的なのです。
ウイルスにとって人間は乗り捨て可能な乗り物でしかありません。

殺人を起こすようにけしかけるのは一見するとウイルスにも不利なように見えますが、殺人が多発したり戦争が起こると遺伝的多様性が低下するのでウイルスが広まりやすい下地が醸成されることになります。
そして遺伝的多様性が低下したところを見計らってバクテリオファージでいうところの溶菌サイクル入るとどうなるか、答えは言うまでもないでしょう。
これで戦争がなぜ起こるかという問に対しても答えが見つかりました。戦争はウイルスによって引き起こされていたのです。

もしコロナウイルスが原因で戦争が起きたら答え合わせになってしまいそうです。そうならないことを祈ります。

ガンなどの病気の原因遺伝子もウイルス由来だと考えればうまく説明できます。
実際にウイルス性のガンは存在しますし、ウイルス性ではないガンも原因遺伝子はウイルスの痕跡に由来するものが多数あると考えられます。
ガンになると血管が新たにできるため、ウイルスが増殖するにはちょうどいいのです。

・・・

染色体DNAに入り込んだウイルスはいつまでもウイルスとしての活性を保てるわけではありません。
まず生殖細胞に入らなければ世代を超えてウイルスが伝わることはなく、生殖細胞にウイルスが感染する確率はかなり低いと考えられます。
コロナウイルスが親から子に伝わる確率は十分に低いため、誤解して既往者やその子孫を差別するようなことはしないでください!
それでも地球上の人間の数は十分に多いので、長い歴史の間にはそれが頻繁に起きて人間のDNAの半分近くが占められてしまうほどになったのです。

そして、人間の細胞は怪しげな遺伝子があればそれをメチル化などで封印しようとする機能があります。
ほとんどのレトロトランスポゾンはメチル化によって封印されてます。

潜伏したウイルスの遺伝子は長い間封印されているとやがて変異によって機能を失います。
人間の遺伝子の半分近くはウイルス由来ですが、そのうちウイルスとしての活性を残してるのはごく一部だと考えられます。
しかし一度活性を失ったものが変異によって生き返る場合もあるので油断はできません。

ただしウイルスの機能は失っていてもウイルスが部品として有害遺伝子を持っていた場合、それが長期間にわたって活性を保つと考えられます。
有害遺伝子はやがて自然淘汰で除かれていきますが、次々に新しいウイルスに仕組まれてしまいますのでいつまでもなくならないのです。

・・・

人類は決してウイルスから逃れられません。
風邪やインフルエンザ、コロナウイルスなど感染によって急性症状を引き起こすウイルスだけでなく、染色体DNAに入り込んだ内在性のウイルスやその痕跡の有害遺伝子と付き合っていかなければなりません。
そして急性症状を起こすウイルスと内在性のウイルスは相互に変換可能な関係でもあります。

しかし幸いにも人間の体はそのような有害なものを抑え込む機能を持ってます。
まだ仮説でしかありませんが、乳幼児期に有害な刺激に触れないようにすれば潜在的に持っている有害遺伝子の発現を防ぎ、生涯にわたって封印できるのではないかと考えています。
これは私の周りで実験が進められています。

また、将来的には人工のウイルスを使って有害な遺伝子を無効化したり破壊できるようになるかもしれません。
いわば毒をもって毒を制すというやり方です。
ウイルスを使った医療の可能性についてまたいつか記事にしたいと思います。

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